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平成29年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.5は、建築物と周辺環境に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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外部空間の見え方、日影、ヒートアイランド対策、雪国の屋根といった、建物が周辺に与える影響をまとめて問う問題です。数値や用語のすり替えに気づけるかが問われます。
注意したいのは日影の記述です。日影には、短い時間だけかかる範囲と、長い時間(4時間以上)かかる範囲があります。両者で、効いてくる要素が変わります。
長時間(4時間以上)の日影の範囲は、建物の高さよりも東西方向の幅に大きく影響されます。短時間の日影の範囲が建物の高さに影響される、という関係とは逆になる点に注意します。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 広場などの幅員Dと、囲む建物の高さHの比D/Hは、外部空間の開放感や閉塞感を測る指標になります。記述どおりです。 |
| 2 | ×(誤り) | 4時間以上の日影の範囲を建物の高さに大きく影響されるとする点が誤りです。長い日影は東西方向の幅で決まります。 |
| 3 | ○(正しい) | 屋根や屋上に高日射反射率塗料を用いると、表面温度の上昇を抑え、ヒートアイランド対策になります。記述どおりです。 |
| 4 | ○(正しい) | 多雪地域で、雪を屋根に載せたまま処理する無落雪屋根を採用するのは、落雪の危険を避ける有効な方法です。 |
選択肢2は、4時間以上の長い日影の範囲を建物の高さに大きく影響されるとする点が誤りで、正しくは東西方向の幅に大きく影響されます。
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日影は、太陽が動くにつれて向きと長さが変わります。注目する時間の長さによって、効いてくる建物の寸法が変わるのがポイントです。
短時間しかかからない日影の範囲は、建物の高さに大きく影響されます。背の高い建物ほど、影が遠くまで届くからです。一方、4時間以上という長い時間かかり続ける日影の範囲は、建物の東西方向の幅に大きく影響されます。幅が広いほど、一日を通じて影が落ち続ける帯が広がります。
ザックリ言えば、4時間以上の長い日影は東西の幅で決まるということです。選択肢2は、この長時間日影を高さで決まると述べており、短時間日影との関係を取り違えています。
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冬至に4時間以上の長い日影が及ぶ範囲は、建物の高さと東西方向の幅のどちらに大きく影響されますか。
東西方向の幅です。長い時間かかり続ける日影は、建物の幅が広いほど広がります。短時間の日影は高さに影響されます。
広場の幅員Dと囲む建物の高さHの比D/Hは、何を表す指標ですか。
外部空間の開放感や閉塞感を表す指標です。Dに対してHが大きいほど閉じた感じになります。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月