建築士試験 解説ノート

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令和2年度 一級建築士 計画 No.5を解説、建築物の外壁に関する誤りを見抜くポイント

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令和2年度 一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)No.5は、建築物の外壁に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

排気口・給気口の防水、カーテンウォール接合部の止水方式、層間変位への追従、シーリング材の耐久と排水機構が問われます。判断の決め手は、内外を等圧にして雨水浸入を防ぐ方式の名称です。

引っかけの核心は、内外の空気圧を等圧にして重力で排水する方式を「フィルドジョイント」としているところにあります。等圧で雨水浸入を防ぐのはオープンジョイントです。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 排気口・給気口のダクトを外壁へ下がり勾配とし、浸入した雨水を排出できるようにします。
2 ×(誤り) 内外を等圧にして雨水浸入を防ぐのはオープンジョイントです。フィルドジョイントとするのは誤りです。
3 ○(正しい) 層間変位に、ファスナーをスライドさせて追従させるパネル方式のメタルカーテンウォールです。
4 ○(正しい) シーリング材は外壁より耐久年数が短いことが多いため、雨水浸入時の排水機構を設けます。

選択肢2は、等圧で重力排水する方式をフィルドジョイントとした点が誤りで、これはオープンジョイントです。

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選択肢2のポイント

カーテンウォールの接合部(目地)の止水には、大きく2つの考え方があります。名前が似ているので、ここが引っかけの狙いです。

フィルドジョイントは、目地をシーリング材などで充填してふさぐ方式です。すき間をなくして雨水を止めます。一方、オープンジョイントは、目地をあえて開けたうえで、雨水を運ぶ力である内外の気圧差をなくす(等圧にする)ことで、雨水が中へ吸い込まれないようにする方式です。これを等圧理論といいます。万一入った雨水は、重力で下へ排出します。

設問2は、内外を等圧にして重力排水する方式を「フィルドジョイント」と呼んでいますが、これはオープンジョイントの説明です。覚えるべきは等圧にして雨水浸入を防ぐのはオープンジョイント、目地を充填して止水するのがフィルドジョイントという違いです。

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覚え方

  • オープンジョイントは等圧理論(内外を等圧にして雨水浸入を防ぐ)、フィルドジョイントは目地を充填して止水
  • オープンジョイントは目地を開け、入った雨水は重力で排出する
  • シーリング材は外壁より短命なので、排水機構を併用する

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理解度チェック

Q.

カーテンウォールの接合部で、内外の空気圧を等圧にして重力で排水し、雨水浸入を防ぐ方式をフィルドジョイントという。〇か×か。

×。等圧にして雨水浸入を防ぐ方式はオープンジョイント(等圧理論)です。フィルドジョイントは目地をシーリング材等で充填して止水します。

Q.

メタルカーテンウォールは、地震時の層間変位に対し、ファスナーをスライドさせて追従させることができる。〇か×か。

。パネル方式のメタルカーテンウォールは、上部又は下部のファスナーをスライドさせて層間変位に追従させます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和2年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅰ(計画)問題」
  • 建築物の外壁(オープンジョイントは等圧理論で雨水浸入を防ぐ、フィルドジョイントは充填止水、カーテンウォールの層間変位追従、シーリング材と排水機構):建築計画・カーテンウォールの標準的知見
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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