建築士試験 解説ノート

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令和7年度 二級建築士 施工 No.14を解説、縦張り工法の目地は短辺15mm以上を見抜くポイント

令和7年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.14は、押出成形セメント板(ECP)工事に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 縦張り工法の取付け金物
  2. 横張り工法の取付け金物
  3. 縦張り工法のパネル目地幅(長辺・短辺)
  4. 出隅・入隅の伸縮目地
  5. 軽微な損傷の補修

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

押出成形セメント板の縦張り工法では、地震時の層間変位をパネルの回転(ロッキング)で吸収します。このとき動く短辺方向(上下の横目地)の目地幅を15mm以上、長辺方向(縦目地)を10mm以上確保します。

選択肢3は短辺を10mmとしているので、動く側の目地が足りず誤りなんです。縦張りはロッキングする短辺15mm以上と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 縦張り工法で、取付け金物をパネル上下端部にロッキングできるよう取り付けるのは適切です。正しい記述です。
2 ○(正しい) 横張り工法で、取付け金物をパネル左右端部にスライドできるよう取り付けるのは適切です。正しい記述です。
3 ×(誤り) 縦張り工法の目地幅は長辺10mm以上・短辺15mm以上です。短辺10mmは不足で誤りです。
4 ○(正しい) 出隅・入隅のパネル接合目地を伸縮目地とし、シーリング材を充塡するのは適切です。正しい記述です。
5 ○(正しい) 構造耐力や防水性能に影響のない軽微な損傷を、補修して使用するのは適切です。正しい記述です。

選択肢3の「縦張り工法で長辺15mm・短辺10mm」という記述が誤りで、正しくは長辺10mm以上・短辺15mm以上です。

選択肢3のポイント

選択肢3は、縦張り工法のパネル目地幅を「長辺15mm・短辺10mm」としていますが、ここが誤りです。正しくは長辺10mm以上・短辺15mm以上で、ロッキングを吸収する短辺が不足しています。

縦張り工法は、パネルを縦長に取り付け地震時の変位をパネルの回転(ロッキング)で追従させる方法ですね。パネルが回転すると上下の横目地(短辺どうしの目地)が開閉して動くので、短辺方向の目地幅を15mm以上と広く確保します。あまり動かない長辺方向(縦目地)は10mm以上で足ります。選択肢3は動く側の短辺を10mmと狭くしています。

誤りの核心は、ロッキングで動く短辺の目地を10mm(15mm未満)と狭くした点です。ザックリ言えば、「動く目地(縦張りの短辺)は広く15mm以上」ということです。縦張りはロッキングする短辺15mm以上と押さえましょう。

覚え方

  • 縦張り工法の目地はロッキングする短辺15mm以上・長辺10mm以上(動く側を広く)
  • 縦張りはロッキング(上下端で)・横張りはスライド(左右端で)で層間変位に追従
  • 出隅・入隅の接合目地は伸縮目地としシーリング充填
  • 構造耐力・防水性能に影響のない軽微な損傷は補修して使用可
Q.

押出成形セメント板の縦張り工法で、目地幅は長辺・短辺それぞれ何mm以上?

長辺10mm以上・短辺15mm以上です。ロッキングで動く短辺方向の目地を広く取ります。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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