劇場・ホールの形式は、舞台と客席の関係で分かれます。額縁で仕切るプロセニアム形式と、仕切らないオープン系が基本です。
プロセニアム形式は、舞台と客席を額縁(プロセニアムアーチ)で区切る形です。
オープン系は、額縁や幕で仕切らず、舞台と客席が連続します。
試験では、形式の名前と特徴、舞台まわりの用語が問われます。
まず、舞台と客席の関係による分類です。
| 形式 | 特徴 |
|---|---|
| プロセニアム形式 | 額縁(プロセニアムアーチ)で舞台と客席を区切る。舞台機構を客席から隠せる |
| オープンステージ形式 | 額縁や幕で仕切らず、舞台と客席が連続する(開いた舞台) |
| アリーナ形式 | 舞台の四周を客席が取り囲む。一体感が強い |
コンサートホールでは、客席の並べ方でさらに分けます。
| 形式 | 特徴 |
|---|---|
| シューボックス型 | 靴箱のような長方形。短辺側に舞台。音響に優れるとされる |
| ワインヤード型 | 舞台を取り囲むように、段差をつけた客席をぶどう畑状のブロックに分ける |
ワインヤードは「ぶどう畑」の意味で、段々の客席が舞台を囲む形だと覚えます。
プロセニアム形式の舞台では、次の用語が問われます。
伝統的な劇場にも、独自の用語があります。
一級建築士 計画では、劇場・舞台の用語の説明として出ます。問題文は建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
| 年度・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 一級 令和5年 No.17 | ワインヤード型・フライズ・能舞台の橋掛りは正しい記述。本花道を「客席の上手側を貫く通路」とした=誤り(本花道は下手側) |
舞台と客席を額縁で区切る形式は?
プロセニアム形式です。プロセニアムアーチで区切り、舞台機構を客席から隠せます。仕切らないのがオープンステージ形式です。
ワインヤード型ホールの特徴は?
舞台を取り囲むように、段差をつけた客席をぶどう畑状のブロックに分ける形式です。シューボックス型は長方形で短辺に舞台があります。
歌舞伎の本花道は、客席の上手側を貫く通路?
違います。本花道は下手側(客席から見て左)です。上手側に設ける補助的なものは仮花道です。
劇場・ホールの形式は、額縁で仕切るプロセニアムと、仕切らないオープン系(アリーナ・ワインヤード等)に大きく分かれます。試験では、形式の特徴と、フライズ・橋掛り・本花道といった舞台用語の説明のすり替えに注意します。
出典・参考
※ このページの確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
形式はプロセニアム(額縁で仕切る)かオープン系(仕切らない)かで整理します。ワインヤードは段差客席が舞台を囲む形です。
用語の細部もすり替えられます。歌舞伎の本花道は下手側で、「上手側」と書いてあれば誤りです。