建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 計画
  4. 平成28年
  5. > No.2 保存・再生・活用

平成28年度 一級建築士 計画 No.2を解説、保存・再生・活用の事例に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

平成28年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.2は、建築物の保存、再生、活用等に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

取り上げられたのは、東京駅丸の内駅舎、目黒区総合庁舎、神奈川県立近代美術館鎌倉館、旧門司税関の4件です。それぞれ、どのような手法で保存や再生が行われたかが問われます。

論点は鎌倉館の改修工法です。鎌倉館は坂倉準三が設計し、1951年に鶴岡八幡宮の敷地内に建てられた、わが国で最初の公立近代美術館です。鶴岡八幡宮との敷地の賃貸借契約が満了したことなどから、美術館としては2016年に閉館しました。

その後、耐震補強などを経て、2019年に「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として再開しています。免震レトロフィット工法を採用したという説明は、実際の改修内容と一致しません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当なもの)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

計画は過去問の反復が効きます。年度別の過去問題集で出題パターンに慣れておくと得点が安定します。受験する年度に対応した版を選んでください。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 東京駅丸の内駅舎は、特例容積率適用地区制度で未利用容積を周辺へ移転したうえで保存・復原されました。記述どおりです。
2 ○(正しい) 目黒区総合庁舎は、民間企業の本社屋を耐震補強・設備改修のうえ庁舎へ再生・転用したものです。記述どおりです。
3 ×(誤り) 鎌倉館の改修を「免震レトロフィット工法を採用」とする点が誤りです。実際は耐震補強などを経て2019年に鶴岡ミュージアムとして再開しました。
4 ○(正しい) 旧門司税関は、門司港レトロ事業の一環として、明治期の税関庁舎を休憩所等に再生・活用したものです。記述どおりです。

選択肢3は、鎌倉館の改修を免震レトロフィット工法とする点が誤りで、実際に行われたのは耐震補強です。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢3のポイント(ここが誤り)

免震レトロフィットは、既存建物の基礎などに免震装置を組み込み、地震の揺れを建物本体に伝えにくくする改修手法です。竣工時の姿を保ったまま耐震性を高められるため、歴史的建造物では国立西洋美術館本館などで採用例があります。

ただし、鎌倉館で行われたのは免震レトロフィットではありません。坂倉準三が設計したこの建物は、敷地の賃貸借契約の満了などから2016年に美術館としては閉館し、耐震補強などの改修を経て、2019年に「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として保存・再開しました。

ザックリ言えば、鎌倉館の改修は耐震補強で、免震レトロフィットの採用は事実と異なるという点が誤りです。手法の名前を別の事例とすり替える形の出題です。

効率よく仕上げるなら、一級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

覚え方

  • 鎌倉館(坂倉準三設計)=耐震補強を経て2019年に鶴岡ミュージアムとして再開
  • 免震レトロフィット=基礎等に免震装置を入れ揺れを伝えにくくする改修(国立西洋美術館本館など)
  • 東京駅丸の内駅舎=特例容積率適用地区制度で未利用容積を移転し保存・復原
  • 旧門司税関=門司港レトロ事業で休憩所等に再生・活用

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

坂倉準三が設計した旧神奈川県立近代美術館鎌倉館は、改修後の2019年に何という施設として再開しましたか。

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムです。耐震補強などを経て保存・再開されました。

Q.

基礎などに免震装置を組み込み、揺れを建物に伝えにくくする改修手法を何といいますか。

免震レトロフィットです。国立西洋美術館本館などで採用例があります。

平成28年 一級建築士 計画 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>