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平成28年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.3は、歴史的な建築物に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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取り上げられたのは、ハギア・ソフィア大聖堂、コルドバの大モスク、ピサ大聖堂、ヴォルムス大聖堂の4件です。それぞれの様式や構造の特徴が、建物名と正しく結び付いているかが問われます。
論点はピサ大聖堂の説明です。記述では「世界最大級の石積ドーム」「クーポラとランターンは初期ルネサンス様式」「ファサードはネオ・ゴシック様式」とされています。これらはイタリアの別の大聖堂の特徴です。
ピサ大聖堂はロマネスク様式の建物で、交差部に楕円形のドームをもちます。クーポラとランターンで知られるのはフィレンツェ大聖堂、つまりサンタ・マリア・デル・フィオーレです。建物名と特徴の組み合わせがすり替えられています。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ハギア・ソフィア大聖堂(トルコ)はビザンチン様式で、バシリカ形式とドーム集中形式を融合し、巨大なドームで広大な内部空間をつくっています。記述どおりです。 |
| 2 | ○(正しい) | コルドバの大モスク(スペイン)は、紅白の縞文様をもつ2段アーチを伴って林立する柱が特徴で、現在はキリスト教文化とイスラム教文化が混在しています。記述どおりです。 |
| 3 | ×(誤り) | ピサ大聖堂の説明として「クーポラとランターンをもつ初期ルネサンス様式」とする点が誤りです。これはフィレンツェ大聖堂の特徴で、ピサ大聖堂はロマネスク様式です。 |
| 4 | ○(正しい) | ヴォルムス大聖堂(ドイツ)は、二重内陣をもち、身廊と側廊によるバシリカ形式で、東西の内陣と交差部に六つの塔をもつロマネスク様式です。記述どおりです。 |
選択肢3は、クーポラとランターンをもつ初期ルネサンス様式の大聖堂をピサ大聖堂とする点が誤りで、その特徴はフィレンツェ大聖堂のものです。
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クーポラとランターンをもつ初期ルネサンスの大聖堂は、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレです。八角形の交差部に架かる巨大なドーム(クーポラ)と、その頂部に載るランターンはブルネレスキの設計で、初期ルネサンス建築を代表する作品として知られています。
一方のピサ大聖堂はロマネスク様式で、交差部に楕円形のドームをもちます。隣のピサの斜塔とともに大理石の外観で知られますが、初期ルネサンスのクーポラやランターンとは時代も様式も異なります。問題は、フィレンツェ大聖堂の特徴をピサ大聖堂の名前にすり替えています。
ザックリ言えば、クーポラとランターンの初期ルネサンスはフィレンツェ大聖堂で、ピサ大聖堂はロマネスク様式です。建物名と様式の組み合わせを取り違えさせる出題です。
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クーポラとランターンをもち、初期ルネサンス建築を代表する大聖堂はどれですか。
フィレンツェ大聖堂、サンタ・マリア・デル・フィオーレです。ブルネレスキの設計によるクーポラで知られます。
ピサ大聖堂はどの建築様式に分類され、交差部にどのような形のドームをもちますか。
ロマネスク様式で、交差部に楕円形のドームをもちます。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月