建築士試験 解説ノート

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平成30年度 一級建築士 計画 No.12を解説、車椅子に配慮した集合住宅の寸法に関する誤りを見抜くポイント

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平成30年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.12は、車椅子使用者に配慮した集合住宅の各部寸法に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

傾斜路の勾配、コンセントの高さ、台所の奥行き、浴槽の深さといった具体的な寸法が並びます。車椅子に座った姿勢を想像しながら、その数値が使いやすいかどうかを判断する問題です。

引っかけの核心は選択肢2のコンセントです。選択肢2は中心高さを床面から20cmとしていますが、これは低すぎます。車椅子使用者は床に近い位置までかがむのが難しく、コンセントは40cm程度の高さに設けるのが望ましいとされます。

選択肢1の傾斜路1/16、選択肢3の台所の奥行きとL字配置、選択肢4の浴槽の深さとエプロン高さは、いずれも配慮として妥当な記述です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 駐車場からエントランスホールへの傾斜路を、自力で登れるよう勾配1/16とするのは妥当です。1/12以下が基準で、より緩い1/16は望ましい配慮です。正しい記述です。
2 ×(誤り) コンセントの中心高さを床面から20cmとするのは低すぎてかがめず届きにくいです。車椅子使用者には40cm程度が望ましい高さです。
3 ○(正しい) 台所で流し台・調理台の奥行きを60cmとし、作業効率に配慮してL字型に配置するのは妥当です。正しい記述です。
4 ○(正しい) 浴室で浴槽の深さを50cm、エプロンの高さを40cmとするのは、出入りやまたぎに配慮した妥当な寸法です。正しい記述です。

選択肢2は、コンセントの中心高さを床面から20cmとする点が誤りで、正しくは40cm程度の高さが望ましいです。

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選択肢2のポイント(ここが誤り)

車椅子に座った姿勢では、立っているときより手の届く範囲が低く、そして狭くなります。床に近い位置に手を伸ばそうとすると、深く前かがみになる必要があり、これが負担になります。

コンセントを床面から20cmの高さに付けると、まさにこの「床に近すぎてかがめない」位置になります。プラグの抜き差しのたびに大きく身体を曲げることになり、使いやすいとは言えません。

例えばスイッチ類は床面から100〜110cm程度、コンセントは40cm程度に設けると、座ったまま無理なく手が届きます。低すぎても高すぎても操作しにくくなります。

ザックリ言えば、車椅子配慮のコンセントは40cm程度、20cmは低すぎです。立位の感覚で低い位置に付けると、かえって使いにくくなる点に注意します。

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覚え方

  • コンセント=床面から40cm程度(20cmは低すぎてかがめない)
  • スイッチ=床面から100〜110cm程度(座ったまま届く高さ)
  • 傾斜路=1/12以下が基準、1/15〜1/16はより緩く望ましい
  • 車椅子は立位より手の届く範囲が低く狭い(低すぎる位置も不便)

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理解度チェック

Q.

車椅子使用者に配慮したコンセントの中心高さは、床面からおよそ何cmが望ましい?

40cm程度です。20cmでは床に近すぎてかがめず、座ったまま操作しにくくなります。

Q.

車椅子使用者が自力で登れるよう、傾斜路の勾配を緩めにする場合の目安は?

1/15〜1/16程度です。基準は1/12以下ですが、自力での通行に配慮するならより緩い勾配が望ましいです。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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