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平成30年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.11は、都市計画でよく使われる用語に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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CBD・TOD・GIS・BIDという4つの略語が並びます。それぞれの英語が何の頭文字で、何を指すのかを正しく押さえているかが問われます。
引っかけの核心は選択肢1のCBDです。選択肢1は「人口密度4,000人/km²以上の基本単位区が隣接し、合計5,000人以上になる地域」と説明していますが、これはDID(人口集中地区)の定義です。CBDはオフィスや商業が集まる都市の中心業務地区を指します。似た略語に別の定義を当てはめる、典型的なすり替えです。
選択肢2のTOD、選択肢3のGIS、選択肢4のBIDは、いずれも用語どおりの正しい説明です。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 人口密度4,000人/km²以上で合計5,000人以上という説明はDID(人口集中地区)の定義です。CBDは都市の中心業務地区を指します。 |
| 2 | ○(正しい) | TOD(公共交通指向型開発)は鉄道などの利用を前提に、過度に自動車へ依存しない持続可能な都市をめざす考え方です。正しい記述です。 |
| 3 | ○(正しい) | GIS(地理情報システム)は位置情報をもつ空間データを管理・加工し、地図上に表示して分析や判断に役立てる技術です。正しい記述です。 |
| 4 | ○(正しい) | BID(業務改善地区)は地区内の不動産所有者や事業者から集めた負担金で、清掃・治安改善・マーケティングなどを行う仕組みです。正しい記述です。 |
選択肢1は、CBDを「人口密度と人口で定義される地域」とする点が誤りで、その内容はDID(人口集中地区)の定義です。
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CBD(Central Business District)は中心業務地区のことです。オフィスや商業施設が集積する都心部を指し、土地利用や建物の高度集積で語られる用語です。人口密度の数値で線引きされるものではありません。
一方、選択肢1が並べている「人口密度4,000人/km²以上、合計5,000人以上」という条件は、DID(Densely Inhabited District、人口集中地区)の定義です。国勢調査で、人口密度の高い基本単位区が隣り合って集まり、人口の合計が5,000人以上になる範囲をDIDと呼びます。
例えば都心の駅前は、DID(人が密集する範囲)であると同時にCBD(業務が集まる中心)でもあります。重なる場所はありますが、定義の軸はまったく別物です。
ザックリ言えば、CBD=中心業務地区、DID=人口密度で決まる人口集中地区です。数値条件が出てきたらDIDを疑う、と押さえれば取り違えに気づけます。
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「人口密度4,000人/km²以上で合計5,000人以上」と定義されるのはCBDとDIDのどちら?
DID(人口集中地区)です。CBDは中心業務地区を指す用語で、人口の数値で定義されるものではありません。
鉄道など公共交通の利用を前提に、自動車への過度な依存を避ける都市づくりを何という?
TOD(公共交通指向型開発)です。駅を核に住宅や商業を集め、歩いて暮らせる持続可能な都市をめざします。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月