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令和3年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.2は、海外の都市・広場に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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古代から近代までの海外の都市・広場について、その特徴と計画者・概念の組合せが問われます。「都市名」と「人物・理念」が正しく結びついているかを確かめます。
引っかけの核心は、レッチワースです。レッチワースはエベネザー・ハワードの田園都市の最初の実例で、パトリック・ゲデスの「保存的外科手術」による都市ではありません。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ミレトス(紀元前5世紀頃)は、ヒッポダモスの計画による格子状の直交道路網をもち、中央部に行政・宗教・商業施設を配した都市です。 |
| 2 | ○(正しい) | ローマのカンピドリオ広場(16世紀)は、ミケランジェロの計画で、台形状の広場と大階段、三つのパラッツォを対称的に配し軸線を強調した、バロック的広場の初期の事例です。 |
| 3 | ×(誤り) | レッチワースを「ゲデスの保存的外科手術で歴史性を保存しながら再開発した都市」とする点が誤り。レッチワースはエベネザー・ハワードの田園都市の最初の実例です。 |
| 4 | ○(正しい) | チャンディガール(20世紀後半)は、ル・コルビュジエの都市計画理念に基づき、格子状に分割した区域(セクター)と段階的に機能分けした道路網からなる都市です。 |
選択肢3は、レッチワースをゲデスの保存的外科手術による都市とする点が誤りで、レッチワースはハワードの田園都市です。
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レッチワース(イギリス、1903年〜)は、エベネザー・ハワードが著書『明日の田園都市』で示した田園都市(ガーデンシティ)の理念を、最初に実現した都市です。職住が近接した自立都市を、緑地帯(グリーンベルト)で囲む新規建設型のまちづくりでした。
一方、パトリック・ゲデスの「保存的外科手術(コンサベーティブ・サージェリー)」は、エディンバラ旧市街などで用いた手法で、既存の街区を大規模に壊さず、傷んだ部分だけを最小限に手当てして歴史的な市街地を保存・再生する考え方です。選択肢3は、新規建設型のレッチワースに、保存再生型のゲデスの概念を当てはめており、人物と理念のすり替えになっています。
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レッチワースは、パトリック・ゲデスの「保存的外科手術」により歴史性を保存しながら再開発された都市である。〇か×か。
×。レッチワースはエベネザー・ハワードの田園都市の最初の実例です。保存的外科手術はゲデスの保存・再生手法です。
チャンディガールは、ル・コルビュジエの都市計画理念に基づいて計画された都市である。〇か×か。
〇。ル・コルビュジエの計画で、格子状のセクターと段階的な道路網で構成されています。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月