建築士試験 解説ノート

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令和7年度 一級建築士 計画 No.17を解説、東京駅丸の内駅舎の復原に関する誤りを見抜くポイント

令和7年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.17は、岩見沢複合駅舎・東京駅丸の内駅舎・京都駅ビル・延岡エンクロスなど、駅と駅前施設に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 岩見沢複合駅舎(赤レンガ・古レール)
  2. 東京駅丸の内駅舎の復原
  3. 京都駅ビル(谷状コンコース)
  4. 延岡エンクロス(PCa柱+RC梁)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

東京駅丸の内駅舎(辰野金吾設計)は、戦災で3階部分とドームを焼失し、戦後は応急的に2階建て・八角屋根で復興されていました。2012年の保存・復原工事では、創建時(大正3年・1914年)の3階建て・ドーム屋根の姿に復原されたんですね。

選択肢2は「戦災後の復興工事による外観を保存し」としていますが、保存したのは戦後の応急復興時の姿ではなく、創建時の姿へ復原したのが正しいわけです。免震構造の採用は正しいので、外観についての記述が誤りで不適当なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 岩見沢複合駅舎は、赤レンガの壁と、古いレールをマリオンに再利用したカーテンウォールが特徴の複合施設です。適当な記述です。
2 ×(不適当) 東京駅丸の内駅舎は創建時(大正3年)の姿に復原されました。「戦災後の復興工事による外観を保存」とする記述は誤りで、不適当です。
3 ○(適当) 京都駅ビルは、コンコースを谷に見立てて段丘を東西に延ばし、ガラスのアトリウムをもつ複合施設です。適当な記述です。
4 ○(適当) 延岡エンクロスは、PCa柱とRC梁のグリッドで構成され、総合待合・図書閲覧・駅前広場をもつ複合施設です。適当な記述です。

選択肢2の「戦災後の復興工事による外観を保存し」という記述が誤りで、東京駅丸の内駅舎は創建時(大正3年)の姿に復原されました。

選択肢2のポイント

選択肢2は、東京駅丸の内駅舎(辰野金吾設計)に関する記述です。この駅舎は戦災で3階部分とドームを焼失し、戦後は2階建て・八角屋根で応急的に復興されていました。2012年完成の工事では、創建時(大正3年)の3階建て・ドーム屋根の姿に復原され、あわせて免震化も行われています。

ところが選択肢2は「戦災後の復興工事による外観を保存」としており、保存したのは戦後の応急復興時の姿ではなく創建時の姿への復原です。免震構造の採用は正しく、外観について戻した時代を取り違えた点が誤りです。

「復原」は、現状を残す「保存」と違い、失われた創建時の姿に戻すこと。ザックリ言えば、東京駅は戦後の姿を保存したのではなく、創建時の姿に復原したということです。

覚え方

  • 東京駅丸の内駅舎=創建時(大正3年)の姿に復原+免震化(戦後の姿の保存ではない)
  • 岩見沢複合駅舎=赤レンガ+古レールのマリオン
  • 京都駅ビル=谷状コンコース・アトリウム/延岡エンクロス=PCa柱+RC梁のグリッド
Q.

東京駅丸の内駅舎は、どの時代の姿に戻された?

創建時(大正3年・1914年)の3階建て・ドーム屋根の姿に復原されました。戦後の応急復興時(2階建て・八角屋根)の姿を保存したわけではありません。免震化もあわせて行われています。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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