建築士試験 解説ノート

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令和5年度 一級建築士 施工 No.16を解説、ウレタン塗膜防水の出隅は直角でなく45度の面取りに仕上げる

令和5年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.16は、防水工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 改質アスファルトシート防水の立上り末端処理
  2. アスファルト防水保護層の成形伸縮目地材
  3. ウレタン塗膜防水の入隅・出隅の下地処理
  4. 低温時のシーリング工事の措置

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

ウレタン塗膜防水では入隅を丸面、出隅を45度の面取りに仕上げることが基本です。出隅を「直角のまま」にすると、その角部分に塗膜防水材が薄く塗られ、たわみや伸縮で破断しやすくなります。入隅と出隅の処理の違いを覚えておくことが重要です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 改質アスファルトシート防水の立上り部末端は、各層端部をそろえ押え金物で固定しシール材充填する。
2 ○(正しい) アスファルト防水保護層の成形伸縮目地材はキャップ幅25mm・本体幅20mmで、保護コンクリート上面から下面まで達する高さが必要。
3 ×(誤り) ウレタン塗膜防水の出隅は45度の面取り(斜め面)に仕上げる必要がある。「通りよく直角に仕上げた」は誤り。
4 ○(正しい) シーリング工事で被着体が5℃以下になるおそれがある場合は、保温等の措置を講じて施工する。

選択肢3の「出隅を通りよく直角に仕上げた」という記述が誤りで、正しくは45度の面取りに仕上げる必要があります。

ウレタン塗膜防水の入隅・出隅の下地処理はどう違うか

選択肢3は、ウレタン塗膜防水の入隅・出隅の下地処理に関する記述です。塗膜防水の弱点は角部分(入隅・出隅)での破断で、それを防ぐために下地の形状を変えるんですね。

入隅(内側の角)は丸面(アール面)に仕上げて防水層が均一に塗布されるようにし、出隅(外側の角)は45度の斜め面(面取り)に仕上げます。出隅を直角のままにすると塗膜が引っ張られて薄くなり破断しやすくなるからです。

選択肢3は「入隅を丸面に仕上げ、出隅を通りよく直角に仕上げた」としていますが、出隅は45度の面取りが正しく誤りです。ザックリ言えば、塗膜防水は入隅=丸面・出隅=45度面取り(角に力を集中させない)ということです。

覚え方

  • ウレタン塗膜防水=入隅は丸面・出隅は45度面取り(出隅を直角は誤り)
  • 改質アスファルトシート防水の立上り末端=押え金物で固定しシール材充填
  • アスファルト防水保護層=成形伸縮目地材は保護コンクリート上面から下面まで
  • シーリング工事=被着体5℃以下のおそれで保温等の措置

一問一答

Q.

ウレタン塗膜防水の出隅の下地はどのように仕上げるか?

45度の面取り(斜め面)に仕上げます。直角のままにすると塗膜が薄くなり端部から破断する危険があります。入隅は丸面です。

Q.

シーリング工事において、保温等の措置が必要になる被着体の温度の基準は?

被着体が5℃以下になるおそれがある場合に保温等の措置が必要です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)正答肢」
  • 公共建築工事標準仕様書(防水工事)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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