建築士試験 解説ノート

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平成29年度 一級建築士 環境・設備 No.2を解説、室内の温熱・空気環境に関する誤りを見抜くポイント

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平成29年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.2は、PMV・浮遊粉じん・酸素濃度・平均放射温度(MRT)など、室内の温熱・空気環境に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

PMV、浮遊粉じん量、酸素濃度、MRTと、室内環境を評価する指標が並びます。数値と、各指標が何で決まるかを正確に押さえられるかが問われます。

引っかけの核心は平均放射温度(MRT)です。MRTの概算にはグローブ温度と気流速度に加えて室温(空気温度)も必要です。選択肢4は「室温によらず」としており、必要な室温を外しています。

浮遊粉じんは0.15mg/m³以下、酸素濃度18%付近での影響など、数値と現象は建築物衛生法の基準とあわせて覚えます。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当なもの)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) PMVは均一環境向けの指標で、不均一な放射環境や大きな上下温度分布では適切に評価できない場合があります。適当な記述です。
2 ○(適当) 中央管理方式の空気調和設備を設ける居室では、浮遊粉じん量を概ね0.15mg/m³以下とします。適当な記述です。
3 ○(適当) 酸素濃度が18%付近に下がっても人体への生理的影響は小さいものの、開放型燃焼器具の不完全燃焼を招くおそれがあります。適当な記述です。
4 ×(不適当) MRTの概算には、グローブ温度・気流速度に加えて室温も必要です。「室温によらず」とする点が不適当です。

選択肢4は、MRTが室温によらず求められるとする点が不適当で、概算式にはグローブ温度・気流速度に加えて室温(空気温度)が入ります。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

平均放射温度(MRT)は、周囲の壁や天井などからの放射の効果を、ひとつの温度に置き換えて表したものです。実測ではグローブ温度計を使います。

グローブ温度は、放射と対流の両方の影響を受けた温度です。そこから放射だけの効果であるMRTを取り出すには、対流の影響を差し引く必要があります。対流の影響は気流速度と、空気温度すなわち室温で決まります。

ザックリ言えば、MRTの概算にはグローブ温度・気流速度・室温の三つが必要です。気流が速いほど、また室温との差が大きいほど補正が大きくなります。室温を外して求められるとする選択肢4は誤りです。

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覚え方

  • MRT概算=グローブ温度・気流速度・室温の三つから求める
  • 浮遊粉じん量=中央管理方式の居室で0.15mg/m³以下
  • 酸素濃度18%付近=人体影響は小さいが燃焼器具の不完全燃焼に注意
  • PMV=均一環境向け。不均一放射・大きな上下温度差では評価が外れることがある

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理解度チェック

Q.

MRTを概算で求めるとき、グローブ温度と気流速度のほかに必要な値は?

室温(空気温度)です。三つがそろって初めて概算できます。

Q.

中央管理方式の空調を設ける居室で、浮遊粉じん量の基準値は?

概ね0.15mg/m³以下です。建築物衛生法で定められた管理基準のひとつです。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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