建築士試験 解説ノート

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平成29年度 一級建築士 環境・設備 No.14を解説、給排水衛生設備に関する誤りを見抜くポイント

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平成29年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.14は、排水再利用・トラップ・分流式排水・トラップますなど、給排水衛生設備に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

排水の再利用と、トラップまわりの納まりが並びます。器具トラップの下流にUトラップを設けることの可否を正しく押さえられるかが問われます。

引っかけの核心はトラップの設け方です。器具に付いたトラップの下流にもうひとつUトラップを設けると、二重トラップになって排水の流れを妨げます。選択肢2はこれを「望ましい」としています。

分流式排水の定義(建物内と公共下水道で意味が違う)や、合流式地域でのトラップますの使い方も基本です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当なもの)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 排水再利用水の原水には、手洗器・洗面器や湯沸室の排水のほか、厨房排水も利用できます。適当な記述です。
2 ×(不適当) 器具トラップの下流にUトラップを設けると二重トラップになり、排水を妨げます。望ましいとする点が不適当です。
3 ○(適当) 分流式排水は、建物内では汚水と雑排水、公共下水道では汚水・雑排水と雨水を別系統にすることです。適当な記述です。
4 ○(適当) 合流式地域で雨水排水管を敷地排水管へつなぐ場合は、トラップますを介して接続します。適当な記述です。

選択肢2は、器具トラップの下流にUトラップを設けることを望ましいとした点が不適当で、二重トラップとなって排水不良の原因になります。

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選択肢2のポイント(ここが誤り)

トラップは、封水(水のたまり)で配管をふさぎ、下水の臭気や害虫が室内へ上がってくるのを防ぐ仕組みです。ひとつの排水経路に必要なトラップは一か所です。

器具にすでにトラップが付いているのに、その下流の配管にUトラップをもうひとつ設けると、二つのトラップの間に空気が閉じ込められます。すると排水のたびに空気が逃げ場を失い、流れが妨げられます。これが二重トラップで、避けるべき納まりです。

ザックリ言えば、ひとつの排水経路にトラップは一か所、二重トラップは不可と押さえます。封水切れが心配な器具でも、対策はトラップの追加ではなく封水の補給などで考えます。選択肢2はこの原則に反します。

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覚え方

  • 二重トラップは不可=器具トラップの下流にUトラップを足さない
  • 排水再利用の原水=手洗・洗面・湯沸室のほか厨房排水も利用できる
  • 分流式=建物内は汚水と雑排水、公共下水道は汚水雑排水と雨水を分ける
  • 合流式地域の雨水接続=トラップますを介す

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理解度チェック

Q.

器具トラップの下流にUトラップを足すと、何が問題になる?

二重トラップになり、間に閉じ込められた空気が排水を妨げます。

Q.

分流式排水は、公共下水道では何と何を別系統にすること?

汚水・雑排水と、雨水を別系統にすることです。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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