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令和元年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.5は、窓からの噴出火炎・籠城区画・避難出口・階段室への出入口など、建築物の防火・防災に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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火災時の延焼の広がり方と、避難のための寸法・区画の考え方が問われます。火炎の向きや動線の幅を、向きや大小を取り違えずに押さえられるかがカギです。
引っかけの核心は窓の形と上階延焼です。火炎が外壁に沿って上階へ回りやすいのは横長の窓で、縦長の窓は火炎が外壁から離れやすくなります。選択肢1は縦長と横長の説明が反対です。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(不適当) | 火炎が外壁に沿って上階延焼の危険が高いのは横長の窓です。縦長の窓は火炎が外壁から離れやすく、説明が逆で不適当です。 |
| 2 | ○(適当) | 手術室・ICU・NICUなど移動が難しい部屋は、その場にとどまって安全を確保する籠城区画として計画するのが望ましいです。適当な記述です。 |
| 3 | ○(適当) | 大規模量販店の売場の避難出口の扉は、避難方向へ開く外開きとするのが望ましいです。適当な記述です。 |
| 4 | ○(適当) | 階段は流動係数が小さく流れにくいため、階段室への出入口の有効幅員は階段の有効幅員より狭くします。適当な記述です。 |
選択肢1は、縦長の窓のほうが上階延焼の危険が高いとする点が誤りで、火炎が外壁に沿いやすく危険が高いのは横長の窓です。
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火災で室内から噴き出す火炎は、窓の形によって動きが変わります。開口部の横幅と高さの比(アスペクト比)が効いてきます。
横長の窓は、噴き出した火炎が外壁に沿って立ち上がりやすく、上階の窓へ回り込みます。そのため上階への延焼の危険が高くなります。
これに対して縦長の窓は、火炎が外壁から前へ突き出るように離れやすく、上階の窓には届きにくくなります。選択肢1は「縦長の窓は外壁から離れにくいから危険が高い」としていますが、離れやすいのが縦長で、向きが反対です。
ザックリ言えば、横長窓は火炎が壁に沿う(延焼の危険大)、縦長窓は火炎が壁から離れる(危険小)ということです。「縦長=危険」とくれば、横長との取り違えを疑います。
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上階への延焼の危険が高いのは、縦長の窓と横長の窓のどちら?
横長の窓です。火炎が外壁に沿って立ち上がりやすく、上階の窓へ回り込みます。縦長の窓は火炎が外壁から離れやすくなります。
階段室への出入口の有効幅員は、階段の有効幅員より広くする?狭くする?
狭くします。階段は流動係数が小さく流れにくいため、出入口で絞っても流れがつかえにくいからです。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月