建築士試験 解説ノート

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令和元年度 一級建築士 設備 No.8を解説、色彩に関する誤りを見抜くポイント

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令和元年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.8は、減法混色・同化現象・JISの系統色名・照度と色温度など、色彩に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

色の混ざり方、まわりの色の影響での見え方、色の名前の体系を一通り押さえられているかが問われます。混色・同化・系統色名・色温度と、論点が広い問題です。

引っかけの核心はJISの系統色名です。有彩色の系統色名は、基本色名に「明度及び彩度に関する修飾語」と「色相に関する修飾語」の2種類を付けて表します。選択肢3は明度と彩度を別々に数えて3種類としていますが、明度と彩度はまとめて1つの修飾語なので誤りです。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 減法混色の三原色はシアン・マゼンタ・イエローです。重ねるほど暗くなる混色で、絵の具や印刷インクの混色がこれにあたります。適当な記述です。
2 ○(適当) 同化現象は、ある色がまわりを囲む色や挟む色に近づいて見える現象です。色の対比とは逆の見え方になります。適当な記述です。
3 ×(不適当) JISの有彩色の系統色名は、基本色名に明度及び彩度の修飾語と色相の修飾語の2種類を付けて表します。明度と彩度を別々に数えて3種類とした点が不適当です。
4 ○(適当) 低照度では色温度の低い暖かい光色が、高照度では色温度の高い涼しい光色が好まれます。クルイトフの傾向として知られます。適当な記述です。

選択肢3は、明度と彩度を別々の修飾語として3種類とする点が誤りで、正しくは明度及び彩度をまとめた修飾語と色相の修飾語の2種類です。

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選択肢3のポイント

JISの系統色名は、色を言葉でおおまかに表す仕組みです。基本になるのは赤・黄・青などの基本色名で、ここに修飾語を足して細かく言い分けます。

有彩色に付ける修飾語は、明度及び彩度に関する修飾語色相に関する修飾語の2種類です。明度と彩度はトーンとしてひとまとめに扱うため、「明るい」「鮮やかな」といった調子を表す言葉が1種類めになります。「赤みの」のように色相を寄せる言葉が2種類めです。

選択肢3は、明度と彩度を別の修飾語として数え3種類としています。明度と彩度は1つの修飾語にまとまるので、種類の数を取り違えた記述です。

ザックリ言えば、有彩色の系統色名=基本色名+「明度・彩度」+「色相」の修飾語2種類ということです。

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覚え方

  • JIS有彩色の系統色名=基本色名+「明度・彩度(トーン)」+「色相」の修飾語2種類
  • 減法混色の三原色=シアン・マゼンタ・イエロー(重ねるほど暗い)
  • 同化現象=まわりの色に近づく(対比は逆に離れて見える)
  • 低照度=低色温度・高照度=高色温度の光色が好まれる

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理解度チェック

Q.

JISの有彩色の系統色名は、基本色名にいくつの修飾語を付けて表す?

2種類です。明度及び彩度に関する修飾語と、色相に関する修飾語を付けます。明度と彩度はまとめて1つの修飾語として扱います。

Q.

同化現象では、ある色はまわりの色に対してどう見える?

まわりの色に近づいて見えます。色の対比が周囲の色から離れて見えるのとは逆の現象です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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