建築士試験 解説ノート

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令和2年度 一級建築士 環境・設備 No.14を解説、給水量算定に関する誤りを見抜くポイント

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令和2年度 一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)No.14は、上水のみ供給される建築物の1日当たり給水量の算定に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

集合住宅、事務所、ホテル、総合病院の単位給水量が問われます。判断の決め手は、総合病院のベッド1台当たり300 l/日という値が妥当かどうかです。

引っかけの核心は、総合病院でベッド1台当たり300 l/日とした点にあります。総合病院は手術や滅菌、洗濯などで水を多く使い、1床当たり概ね1,500〜3,500 l/日と大きく、300 l/日では過小です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 集合住宅の単位給水量は概ね200〜350 l/(人・日)で、居住者1人当たり250 l/日は妥当です。
2 ○(正しい) 社員食堂のない事務所は概ね60〜100 l/(人・日)で、在勤者1人当たり60 l/日は妥当です。
3 ○(正しい) 客室主体のホテルでベッド1台当たり500 l/日は、宿泊用途の単位給水量として妥当な範囲です。
4 ×(誤り) 総合病院は1床当たり概ね1,500〜3,500 l/日と大きく、300 l/日では過小です。

選択肢4は、総合病院を300 l/(床・日)とした点が誤りで、実際は1,500 l/(床・日)以上と大きな値になります。

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選択肢4のポイント

総合病院は、患者や職員の生活用水だけでなく、手術・検査・滅菌・大量の洗濯・給食など、水を多く使う設備が集まる建物です。だから単位給水量は他の用途より大きくなります。

標準的な設計値では、総合病院の1日給水量は1床当たり概ね1,500〜3,500 l/日とされます。ベッド数で割っても、入院患者本人の使用量よりずっと大きい値になるのが特徴です。

設問4の300 l/(床・日)は、この目安の1割前後しかなく、明らかに過小です。覚えるべきは総合病院は水を多く使う=1床当たり1,500 l/日以上のオーダー(住宅や事務所より格段に大きい)ということです。用途ごとに単位給水量の桁感をつかんでおくと、こうした過小・過大の引っかけを見抜けます。

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覚え方

  • 総合病院は給水量が大きく1床当たり1,500 l/日以上(300 l/日は過小)
  • 集合住宅 約200〜350 l/(人・日)
  • 事務所(食堂なし)約60〜100 l/(人・日)
  • ホテル客室部 数百 l/(床・日)のオーダー

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理解度チェック

Q.

総合病院の1日給水量を、ベッド1台当たり300 l/日として算定した。〇か×か。

×。総合病院は1床当たり概ね1,500〜3,500 l/日と大きく、300 l/日では過小です。

Q.

社員食堂のない事務所ビルで、在勤者1人当たり60 l/日として算定した。〇か×か。

。食堂のない事務所は概ね60〜100 l/(人・日)で、60 l/日は妥当な値です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和2年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅱ(環境・設備)問題」
  • 単位給水量(総合病院は1床当たり1,500〜3,500 l/日、集合住宅200〜350 l/人、事務所60〜100 l/人):空気調和・衛生工学会ほか給排水衛生設備の標準的設計値
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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