建築士試験 解説ノート

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令和7年度 二級建築士 計画 No.2を解説、西洋建築史(ミラノ大聖堂の様式)の誤りを見抜くポイント

令和7年度 二級建築士 学科I(建築計画)No.2は、ヨーロッパの代表的な建築物について、様式名と特徴の組合せを問う問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. フィレンツェ大聖堂(ルネサンス・二重殻ドーム)
  2. ミラノ大聖堂の様式(小尖塔の外観)
  3. ピサ大聖堂(ロマネスク)
  4. ハギア・ソフィア大聖堂(ビザンチン・ペンデンティヴドーム)
  5. ノートルダム大聖堂(ゴシック・フライングバットレス)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

多数の小尖塔(ピナクル)が林立する外観で知られるミラノ大聖堂は、ゴシック建築の代表例です。選択肢2はこれを「バロック建築」としているため、誤りなんです。

尖塔・尖頭アーチ・垂直性の強調はゴシックの特徴です。バロックは曲面や陰影による劇的・動的な表現が特徴で、別の様式なんですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) フィレンツェ大聖堂は、ブルネレスキによる二重殻の大ドームを特徴とするルネサンス建築です。適当な記述です。
2 ×(不適当) 多数の小尖塔をもつミラノ大聖堂はゴシック建築。記述の「バロック建築」は誤りです。
3 ○(適当) ピサ大聖堂は、ラテン十字形のプランをもち、交差部に楕円形のドームを架けたロマネスク建築です。適当な記述です。
4 ○(適当) ハギア・ソフィア大聖堂は、ペンデンティヴドームを用いた大空間を特徴とするビザンチン建築です。適当な記述です。
5 ○(適当) ノートルダム大聖堂(パリ)は、フライングバットレスや双塔形式の正面を特徴とする初期ゴシック建築です。適当な記述です。

選択肢2は、ミラノ大聖堂をバロック建築とした点が誤りで、正しくはゴシック建築です。

選択肢2のポイント

引っかけの核心は、建築物の名前と特徴は正しいまま、様式名だけを別のものに差し替えて誤りを作る点です。ミラノ大聖堂の「多数の小尖塔」という特徴は正しく、そこから様式を判断できるんですね。

尖塔・尖頭アーチ・フライングバットレス・垂直性は、いずれもゴシックの特徴です。これらが出てきたら様式はゴシック、と結びつけられれば、バロックへの差し替えに気づけます。ミラノ大聖堂は後期ゴシックの代表例で、バロックではありません。

ザックリ言えば、尖った塔がたくさん=ゴシックということです。様式名の単独の入れ替えは、特徴語から逆にたどれば見抜けます。

覚え方

  • 尖塔・尖頭アーチ・フライングバットレス・垂直性=ゴシック(ミラノ・ノートルダム)
  • ルネサンス=ドーム・古典の再生(フィレンツェ大聖堂)
  • ビザンチン=ペンデンティヴドーム(ハギア・ソフィア)
  • ロマネスク=厚い壁と半円アーチ(ピサ大聖堂)
Q.

多数の小尖塔が林立する外観で知られるミラノ大聖堂は、何様式の建築?

ゴシック建築です。尖塔・尖頭アーチ・垂直性の強調はゴシックの特徴で、バロックではありません。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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