建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 計画
  4. 令和7年
  5. > No.3 環境工学の用語・単位

令和7年度 二級建築士 計画 No.3を解説、熱伝達率と熱伝導率の取り違えを見抜くポイント

令和7年度 二級建築士 学科I(建築計画)No.3は、熱・音・光などの環境工学で使う用語とその単位の対応を問う問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 熱伝達率の定義と単位
  2. 音の強さ(W/m²)
  3. 照度(lm/m²=lx)
  4. 日射量(W/m²)
  5. 熱容量(J/K)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

熱伝達率は、固体表面とそれに接する空気(流体)との間の熱の移動しやすさを表す値で、単位はW/(m²・K)です。

選択肢1の「材料内の熱の伝わりやすさ」「W/(m・K)」は、熱伝導率の説明と単位です。用語と中身が入れ替わっているため、これが誤りなんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(不適当) 「材料内の熱の伝わりやすさ・W/(m・K)」は熱伝導率の説明と単位。熱伝達率は表面と空気の間の移動で、単位はW/(m²・K)です。
2 ○(適当) 音の強さは、進行方向に垂直な単位面積を単位時間に通過する音響エネルギー量で、単位はW/m²です。適当な記述です。
3 ○(適当) 照度は受照面の単位面積当たりに入射する光束で、単位はlm/m²(=lx)です。適当な記述です。
4 ○(適当) 日射量は、ある面が受ける単位面積・単位時間当たりの日射エネルギー量で、単位はW/m²です。適当な記述です。
5 ○(適当) 熱容量は、物質の比熱に質量を乗じた値で、単位はJ/Kです。適当な記述です。

選択肢1は、熱伝達率を「材料内の熱の伝わりやすさ・W/(m・K)」とした点が誤りで、これは熱伝導率の説明・単位です。

選択肢1のポイント

引っかけの核心は、似た名前の「熱伝導率」と「熱伝達率」を、説明と単位ごと入れ替える点です。どちらも熱の伝わりやすさですが、対象が違うんですね。

熱伝導率(λ)材料の中を熱が伝わるしやすさで、単位はW/(m・K)。熱伝達率(α)固体表面と空気の間で熱が移動するしやすさで、単位はW/(m²・K)です。単位の分母が「m」か「m²」かで見分けられます

ザックリ言えば、導=材料の中(m)、達=表面と空気の間(m²)ということです。単位の次元を覚えておけば、説明文の入れ替えに気づけます。

覚え方

  • 熱伝導率=材料の中・W/(m・K)/熱伝達率=表面と空気の間・W/(m²・K)
  • 照度=lm/m²(lx)
  • 音の強さ・日射量=W/m²
  • 熱容量=J/K(比熱×質量)
Q.

熱伝達率の単位は次のうちどれ?(W/(m・K) か W/(m²・K))

W/(m²・K)です。W/(m・K) は材料内部の伝わりやすさを表す熱伝導率の単位で、別物です。

令和7年 二級建築士 計画 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

▼令和7年 二級建築士 計画▼

▼入口▼

Topへ >>