建築士試験 解説ノート

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令和6年度 二級建築士 構造 No.25を解説、酢酸ビニル樹脂系接着剤は屋外不適を見抜くポイント

令和6年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.25は、建築材料に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 酢酸ビニル樹脂系接着剤の耐水性・耐熱性と屋外使用
  2. けい酸カルシウム板
  3. シアノアクリレート系接着剤
  4. ステンレスシートの用途
  5. 押出成形セメント板

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

酢酸ビニル樹脂系接着剤(いわゆる木工用ボンド)は、耐水性・耐熱性に劣るため、屋内の木工用などに用い、水や熱がかかる屋外の使用には適しません。

選択肢1は「耐水性・耐熱性に優れているので屋外使用に適している」としているので、性質が逆で誤りなんです。酢酸ビニル樹脂系接着剤は耐水性・耐熱性に劣る(屋外不適)と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 酢酸ビニル樹脂系接着剤は耐水性・耐熱性に劣るため、屋外の使用には適しません。
2 ○(正しい) けい酸カルシウム板は不燃材料で断熱性が高く、防火構造・耐火構造の天井・壁に使われます。正しい記述です。
3 ○(正しい) シアノアクリレート系接着剤は、微量の水分と接触して瞬間的に硬化します。正しい記述です。
4 ○(正しい) ステンレスシートは、屋根や庇の防水層に用いられます。正しい記述です。
5 ○(正しい) 押出成形セメント板は中空のパネルで、断熱性・遮音性に優れ、外壁等に使われます。正しい記述です。

選択肢1の「酢酸ビニル樹脂系接着剤は耐水性・耐熱性に優れ屋外使用に適している」という記述が誤りで、耐水性・耐熱性に劣り屋外には適しません。

選択肢1のポイント

選択肢1は「酢酸ビニル樹脂系接着剤は、耐水性、耐熱性に優れているので、屋外における使用に適している」としていますが、ここが誤りです。酢酸ビニル樹脂系接着剤は耐水性・耐熱性に劣るため、屋内の木工用などに用い、屋外の使用には適さないんです。

酢酸ビニル樹脂系接着剤はいわゆる木工用ボンドで、扱いやすく木材どうしの接着によく使われますね。ただし耐水性・耐熱性には劣るため、雨がかかる屋外や熱がかかる場所には向きません。水や熱で接着力が落ちてしまうからです。屋外にはエポキシ樹脂系など耐水性・耐久性の高い接着剤を使います。選択肢1は性質が逆なんです。

誤りの核心は、酢酸ビニル樹脂系を耐水性・耐熱性に優れ屋外に適するとした点で逆です。酢酸ビニル樹脂系接着剤は耐水性・耐熱性に劣る(屋内向き・屋外不適)と押さえましょう。

覚え方

  • 酢酸ビニル樹脂系接着剤(木工用ボンド)は耐水性・耐熱性に劣る=屋内向き(屋外不適)
  • けい酸カルシウム板は不燃材料で断熱性が高く防火・耐火構造の天井・壁に
  • シアノアクリレート系(瞬間接着剤)は微量の水分で瞬間硬化
  • 押出成形セメント板は中空パネルで断熱性・遮音性に優れ外壁に
Q.

酢酸ビニル樹脂系接着剤は、屋外の使用に適している?

適していません。耐水性・耐熱性に劣るため、屋内の木工用などに用います。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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