建築士試験 解説ノート

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令和4年度 二級建築士 施工 No.15を解説、木工事の接合金物の不適当を見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.15は、木工事で使う接合金物に関する問題です。

この問題では、5つの記述(金物と接合部位の組合せ)のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 短ざく金物 ―― 上下階の柱の接合
  2. 羽子板ボルト ―― 小屋梁と軒桁の接合
  3. 筋かいプレート ―― 筋かいを柱・横架材に接合
  4. かど金物 ―― 引張りを受ける柱と土台の接合
  5. かね折り金物 ―― 垂木と軒桁の接合

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの選択肢で問われている金物と接合部位を整理したものです。

正解:選択肢5(これが最も不適当な記述)

かね折り金物は、出隅の通し柱と胴差を接合するL字形の金物です。選択肢5の「垂木と軒桁の接合」に使うのは別の金物で、垂木と軒桁にはひねり金物を使うんですね。よって選択肢5の組合せが誤りです。

短ざく金物・羽子板ボルト・筋かいプレート・かど金物は、いずれも部位との組合せが正しい。かね折り金物は通し柱と胴差/垂木と軒桁はひねり金物と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 短ざく金物は、上下階の柱どうしを胴差を挟んで接合する。適切。
2 ○(正しい) 羽子板ボルトは、小屋梁と軒桁などの接合に用いる。適切。
3 ○(正しい) 筋かいプレートは、筋かいを柱・横架材に接合する。適切。
4 ○(正しい) かど金物は、引張りを受ける柱と土台などの接合に用いる。適切。
5 ×(誤り) かね折り金物は通し柱と胴差の接合。垂木と軒桁はひねり金物。

選択肢5は、かね折り金物を垂木と軒桁の接合とする点が誤りで、かね折り金物は通し柱と胴差の接合に用います。

選択肢5のポイント

選択肢5は「かね折り金物 ―― 垂木と軒桁の接合」という組合せです。この金物の用途が論点です。

かね折り金物は、「かね(かねじゃく=直角)」のとおりL字形に折れた金物で、建物の出隅にある通し柱と胴差を、2方向から引き寄せて接合するために使います。一方、屋根の垂木と軒桁のように角度のついた部材どうしの接合には、ねじれた形のひねり金物を使います。選択肢5は、かね折り金物とひねり金物の用途を取り違えているわけですね。

残りの組合せ、短ざく金物(上下階の柱)・羽子板ボルト(小屋梁と軒桁)・筋かいプレート(筋かい)・かど金物(柱と土台)は、いずれも正しい組合せです。金物は「形(名前)と接合する部位」をセットで覚えるのがコツです。かね折り金物=通し柱と胴差/ひねり金物=垂木と軒桁と押さえましょう。

覚え方

  • かね折り金物=通し柱と胴差の接合(L字形)
  • ひねり金物=垂木と軒桁の接合(ねじれた形)
  • 短ざく金物=上下階の柱/羽子板ボルト=小屋梁と軒桁
  • かど金物=引張りを受ける柱と土台/筋かいプレート=筋かい
Q.

かね折り金物は垂木と軒桁の接合に使う?

違います。かね折り金物は、出隅の通し柱と胴差の接合に使います。垂木と軒桁の接合に使うのはひねり金物です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書(JASS 11 木工事・接合金物)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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