アフォーダンスとは、環境が人や動物に与える「行動の可能性」のことです。
アメリカの心理学者ギブソンが提唱した、知覚心理学(生態心理学)の概念です。
試験で問われるのは、この定義と、知覚されるアフォーダンスが知覚者によって変わるという点です。
物や空間そのものが、人の行動を引き出す特性を備えている、という考え方です。たとえば、平らな面は「座れそう」「置けそう」と感じさせます。
ここで大事なのは、知覚されるアフォーダンスは一定ではない点です。同じ環境でも、知覚する人の性格・経験・能力・要求などによって変わります。
つまり、誰にとっても同じ手がかりが見えるわけではない、というのがこの理論の核です。
アフォーダンスは、デザインの分野で広まる過程で意味が変わって伝わりました。そこを区別したのがノーマンです。
ノーマンは、特定の行動へ導くための「手がかり」をシグニファイアと呼び、アフォーダンスと区別しました。「押せそうなボタン」のように行動を促す合図は、本来はシグニファイアにあたります。
| 用語 | 意味(提唱者) |
|---|---|
| アフォーダンス | 環境が備える行動の可能性(ギブソン) |
| シグニファイア | 特定の行動へ導く手がかり・合図(ノーマン) |
建築計画では、人の行動・心理に配慮した計画の一つとして、この考え方が出てきます。
一級建築士 計画では、人間の行動や心理に配慮した計画の用語問題で出ます。問題文は建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
知覚されるアフォーダンスは、知覚者によらず誰にとっても同じ?
違います。知覚者の性格・経験・能力・要求などによって異なります。これがアフォーダンス理論の核心です。
アフォーダンスを提唱したのは誰か?
アメリカの心理学者ギブソンです。知覚心理学(生態心理学)の概念です。
「押せそうに見えるボタン」のように行動へ導く合図は、アフォーダンスそのもの?
本来はシグニファイア(ノーマン)にあたります。アフォーダンスは環境が備える行動の可能性で、行動へ導く手がかりとは区別されます。
アフォーダンスは、環境が備える行動の可能性を指すギブソンの概念です。試験では、知覚者によって変わる点が核心で、シグニファイア(ノーマン)との区別も押さえます。
出典・参考
※ このページの確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
核心は、知覚されるアフォーダンスが知覚者の性格・経験・能力等で変わる点です。「誰にとっても同じに知覚される」と書いてあれば誤りです。
アフォーダンスとシグニファイアは別物です。行動へ導く合図(押せそうなボタン等)は、本来はシグニファイアで、アフォーダンスそのものではありません。