BCP(事業継続計画)とは、災害などの緊急時にも重要な業務を止めない、または止まっても早く復旧させるための、平常時からの計画です。
建物の被害を防ぐだけでなく、事業を続けるという視点で備える経営戦略です。
試験では、BCPの考え方と、建築・設備計画での具体的な備えが問われます。
大地震などで事業活動が中断しないこと、もし中断しても、目標復旧時間内に重要な機能を再開させることをめざします。
そのために、平常時から、対策の方針や手段を決めておきます。バックアップの確保、安否確認、要員の確保、設備の代替などです。
BCPは計画書だけを指すのではなく、運用・見直しまで含みます。マネジメント全体を強調するときはBCM(事業継続マネジメント)とも呼びます。
BCPは、建物の計画にも具体的に表れます。被災しても機能を保つための工夫です。
非常用の防災・非常用設備は、こうしたBCPの備えと一体で考えます。
一級建築士 計画では、建物の長期利用や防災の計画として出ます。問題文は建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
| 年度・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 一級 令和6年 No.6 | 事務所ビルで、BCP策定にあたりサテライトオフィスを設置して事業拠点を分散する計画とした(正しい記述) |
環境・設備でも、浸水リスクの低い場所への非常用発電機の設置や、受水槽容量に余裕をもたせる計画として、BCPの観点が問われます。
BCPは、建物の倒壊を防ぐための耐震・防災対策のこと?
それだけではありません。BCPは、災害時にも重要業務を止めない・早く復旧させるための事業継続の計画です。拠点分散や設備の代替など、続ける工夫を含みます。
浸水想定区域で、非常用発電機はどこに置くのが望ましい?
浸水しにくい上階などです。被災しても電源を確保し、業務を続けられるようにする、BCPの観点の備えです。
BCPとBCMの違いは?
BCPは事業継続の計画、BCMはその策定・運用・見直しまで含むマネジメント全体を強調した言い方です。
BCPは、災害時にも重要業務を止めない・早く戻すための計画です。試験では、事業を続ける視点と、拠点分散・非常用設備など建物側の備えに注意します。
出典・参考
※ このページの確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
BCPは、建物を守るだけの防災ではありません。重要業務を止めない・早く戻すための事業継続の計画です。拠点の分散や設備の代替など、続ける工夫が中心です。
計画書を作って終わり、ではありません。運用・見直しまで含み、マネジメントを強調するときはBCMと呼びます。