開架式は利用者が書架から直接本を手に取れる方式、閉架式は書庫に収めて職員が出納する方式です。
開架式は、本を見ながら探せて使いやすいのが長所です。多くの公共図書館が採用しています。
閉架式は、書架を公開せず、目録や検索で探して職員に出してもらいます。保存や省スペースに向きます。
試験では、利用者が使う場所と、職員が管理する書庫の区別が問われます。
同じ図書館でも、本を「自分で取る」か「出してもらう」かで分かれます。多くは両方を併用します。
| 方式 | 内容と特徴 |
|---|---|
| 開架式 | 書架を公開し、利用者が直接手に取って選べる。使いやすいが、保存性・収納効率は下がる |
| 閉架式 | 書架を公開せず、目録・検索で探し職員が出納する。保存・省スペースに向くが、手に取って選べない |
開架=利用者の場、閉架=職員が管理する保存の場、と押さえます。
図書館には、利用者が気軽に使うための場所があります。
これらは利用者が直接使う場所なので、開架(閲覧)部門に置きます。
職員が管理する閉架書庫の中に設けるのは、役割が合いません。
貴重な資料を収める書庫は、温度・湿度の管理が欠かせません。
湿気は資料の劣化やカビの原因になります。
そのため、貴重書庫を自然換気だけに頼るのは不適切で、空調による環境管理が必要です。
一級建築士 計画では、図書館の計画として出ます。問題文は建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
| 年度・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 一級 令和4年 No.4 | ブラウジング・レファレンスコーナーを「閉架式書庫内」に設けた=誤り(利用者が使う場所=開架部門に置く) |
| 一級 令和3年 No.4 | 貴重書庫を半地下に設け年間を通じて自然換気とした=誤り(貴重書庫は温湿度管理が必要) |
利用者が書架から直接本を手に取って選べるのはどちらの方式?
開架式です。閉架式は書架を公開せず、目録・検索で探して職員に出してもらう方式で、保存や省スペースに向きます。
レファレンスコーナーやブラウジングコーナーは、閉架書庫内に設けるのが適切?
適切ではありません。利用者が直接使う場所なので、開架(閲覧)部門に置きます。閉架書庫は職員が管理する保存の場です。
貴重書保存用書庫は、年間を通じて自然換気を行えばよい?
よくありません。貴重書庫は温度・湿度の管理が必要で、自然換気だけでは資料の劣化やカビを招きます。空調による環境管理が必要です。
図書館の開架式は利用者が直接手に取る方式、閉架式は職員が出納する保存重視の方式です。試験では、レファレンス・ブラウジングは利用者が使う開架側の場所であること、貴重書庫は温湿度管理が必要なことに注意します。
出典・参考
※ このページの確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
区別は開架=利用者の場、閉架=職員が管理する保存の場です。
利用者が使うレファレンス・ブラウジングを「閉架書庫内」に置く記述は誤りです。場所と役割の対応で見抜きます。