建築士試験 解説ノート

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平成29年度 一級建築士 計画 No.15を解説、災害と建築物に関する誤りを見抜くポイント

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平成29年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.15は、災害と建築物に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

取り上げられているのは、指定緊急避難場所、基幹災害拠点病院、借上型仮設住宅、建設型仮設住宅の4つです。災害時に使われる施設や住まいの位置づけを、正しく押さえられるかが問われます。

注意したいのは建設型仮設住宅です。災害救助法に基づく応急仮設住宅の一つで、災害の発生後に速やかに建設して被災者へ供与します。ただし、その供与はあくまで応急的、つまり一時的なものです。

恒久的な住まいとして供与するものではありません。供与期間が定められ、被災者の生活再建が進めば退去します。「恒久的に供与される」という説明は、応急仮設住宅の制度と合いません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当なもの)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 指定緊急避難場所は、災害の危険から命を守るため緊急に避難する場所です。洪水等に係るものは、想定される水位以上の高さに避難スペースを確保します。記述どおりです。
2 ○(正しい) 基幹災害拠点病院は、病院機能の維持に必要な全施設が地震等に対し安全な構造をもち、敷地内にヘリポートを備えること等が求められます。
3 ○(正しい) 借上型仮設住宅は、自治体が民間賃貸住宅を借り上げて供与するもので、東日本大震災以降は「みなし仮設住宅」とも呼ばれます。
4 ×(誤り) 建設型仮設住宅を「恒久的に供与される」とする点が誤りです。応急仮設住宅の供与は一時的なもので、恒久的な住まいではありません。

選択肢4は、建設型仮設住宅を恒久的に供与されるものとする点が誤りで、応急仮設住宅の供与はあくまで一時的なものです。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

建設型仮設住宅は、災害救助法に基づく応急仮設住宅の代表例です。被災者の住まいを早く確保するため、災害の発生後に速やかに建設して供与します。プレハブの集合住宅などがこれにあたります。

ここで大切なのは「応急」という言葉です。応急仮設住宅は、被災者が次の住まいを確保するまでの一時的な受け皿で、供与期間が定められています。期間が過ぎれば、原則として退去します。

ザックリ言えば、応急仮設住宅は一時的な供与であり、恒久的な住まいではありません。恒久的に供与されるとする記述は、制度の趣旨と食い違います。

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覚え方

  • 応急仮設住宅=一時的な供与(恒久ではない)
  • 建設型仮設住宅=災害後に速やかに建設するプレハブ等
  • 借上型(みなし)仮設住宅=民間賃貸を自治体が借り上げ
  • 指定緊急避難場所=命を守る緊急避難先(洪水は想定水位以上の高さ)

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理解度チェック

Q.

建設型仮設住宅などの応急仮設住宅は、恒久的な住まいとして供与されますか。

いいえ。応急仮設住宅は一時的な供与が前提で、供与期間が定められています。期間後は原則として退去します。

Q.

借上型仮設住宅は、東日本大震災以降どのように呼ばれますか。

「みなし仮設住宅」と呼ばれます。自治体が民間賃貸住宅を借り上げて、被災者へ供与する方式です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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