建築士試験 解説ノート

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令和4年度 一級建築士 計画 No.7を解説、防犯計画に関する誤りを見抜くポイント

令和4年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.7は、防犯計画等に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 割れ窓理論
  2. ジェイン・ジェイコブズと街路の「目」
  3. CPTED(防犯環境設計)の手法
  4. プルーイット・アイゴーの事例

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

プルーイット・アイゴーは、1950年代にアメリカで建設された低所得者向けの高層集合住宅群で、犯罪の多発や荒廃が深刻になり、1972年に爆破解体された「失敗例」として知られます。選択肢4は「開放的な低層住宅とすることで犯罪発生率の大幅な低下を実現した」としていて、事実と逆なので誤りなんですね。

割れ窓理論・ジェイコブズ・CPTEDの記述は、いずれも正しい。プルーイット・アイゴー=高層集合住宅の失敗例(爆破解体)と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 割れ窓理論は、窓が割られたまま放置されると管理されていないと判断され、犯罪が広がるという説明。適当です。
2 ○(適当) ジェイコブズは「アメリカ大都市の死と生」で、街路に多数の「目」を置くことの大切さを説いた。適当です。
3 ○(適当) CPTEDは「見通し確保」「コミュニティ形成」「接近の制御」「被害対象の強化」による犯罪予防策。適当です。
4 ×(不適当) プルーイット・アイゴーは高層集合住宅の失敗例(爆破解体)。「低層化で犯罪低下を実現」は誤り。

選択肢4は、プルーイット・アイゴーを「開放的な低層住宅とすることで犯罪発生率の大幅な低下を実現した事例」とする点が誤りで、実際は高層集合住宅で犯罪・荒廃により爆破解体された失敗例です。

選択肢4のポイント

選択肢4は、アメリカのプルーイット・アイゴーについての記述です。この団地がどう評価されているかが論点です。

プルーイット・アイゴーは、1950年代にセントルイスに建設された低所得者向けの高層集合住宅群です。共用部の管理が行き届かず、犯罪や破壊行為が多発して住環境が急速に荒廃し、結局1972年に爆破解体されました。近代的な高層団地計画の限界を象徴する「失敗例」として、防犯計画でもよく引用されます。選択肢4は、これを「開放的な低層住宅で犯罪を大幅に減らした成功例」のように書いていますが、これは事実とまったく逆です。

ザックリ言えば、プルーイット・アイゴー=高層団地の失敗(爆破解体)ということです。「成功事例」として語られていたら、評価が逆転していないか疑いましょう。

覚え方

  • プルーイット・アイゴー=高層集合住宅の失敗例(1972年爆破解体)
  • 割れ窓理論=小さな放置が犯罪を広げる/CPTED=環境設計で犯罪予防
  • ジェイコブズ=街路に多数の「目」を置く(「アメリカ大都市の死と生」)
  • 有名事例は「成功か失敗か」の評価が逆転していないか確認する
Q.

プルーイット・アイゴーは低層化で犯罪を減らした成功事例?

逆です。プルーイット・アイゴーは高層集合住宅群で、犯罪や荒廃が深刻となり1972年に爆破解体された失敗例です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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