建築士試験 解説ノート

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令和5年度 一級建築士 計画 No.13を解説、長期修繕計画の期間に関する誤りを見抜くポイント

令和5年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.13は、住戸平面・浸水対策・長期修繕計画・長期優良住宅など、分譲集合住宅の計画に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 多様な住戸平面と低層部の生活支援施設
  2. 浸水対策(水防ライン・受変電の位置)
  3. 長期修繕計画の計画期間
  4. 長期優良住宅の可変性

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

国土交通省の「長期修繕計画作成ガイドライン」では、新築マンションの長期修繕計画の計画期間を、30年以上で、かつ大規模修繕工事が2回含まれる期間以上とすることが標準とされています。大規模修繕は12〜15年程度の周期なので、30年なら2回分を見込む計算ですね。

選択肢3は、計画期間を30年とし「その間に大規模修繕工事が1回含まれる内容とした」としていますが、大規模修繕は2回含まれる期間以上が標準です。1回では計画期間が短すぎる(または修繕回数の見込みが不足)ため、不適当なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 人口構成のバランスに配慮した多様な住戸平面とし、低層部に保育所・高齢者通所施設を設けるのは適切です。適当な記述です。
2 ○(適当) 浸水想定区域で水防ラインを設定し、高圧受変電設備・非常用発電機を屋上等の浸水リスクの低い場所に設けるのは適切です。適当な記述です。
3 ×(不適当) 長期修繕計画は大規模修繕工事が2回含まれる期間以上が標準。計画期間30年で大規模修繕1回とした記述は不適当です。
4 ○(適当) 長期優良住宅の認定のため、躯体天井高さを認定基準に適合させ、間取り変更が可能な措置を講じるのは適切です。適当な記述です。

選択肢3の「計画期間を30年とし、その間に大規模修繕工事が1回含まれる内容とした」という記述が誤りで、長期修繕計画は大規模修繕工事が2回含まれる期間以上とするのが標準です。

選択肢3のポイント

選択肢3は、長期修繕計画に関する記述です。「長期修繕計画作成ガイドライン」では、新築マンションの計画期間を30年以上で、かつ大規模修繕工事が2回含まれる期間以上とすることが標準とされています。大規模修繕は12〜15年周期なので、30年なら2回分を見込む計算です。

選択肢3は計画期間を30年とし「その間に大規模修繕工事が1回含まれる内容とした」としています。2回含まれる期間以上が標準なのに1回分しか見込んでおらず、修繕回数の見込みが不足。ここが誤りです。

ザックリ言えば、長期修繕計画=大規模修繕2回を含む期間以上(新築30年以上)ということです。「30年で1回」とあれば回数不足の引っ掛けと判断できます。

覚え方

  • 長期修繕計画=大規模修繕工事が2回含まれる期間以上(新築マンションは30年以上)
  • 大規模マンション=多様な住戸平面・低層部に生活支援施設/浸水対策=受変電・発電機を上階へ
  • 長期優良住宅=可変性のある間取り
Q.

長期修繕計画の計画期間は、大規模修繕工事を何回含む期間以上とするのが標準?

2回含まれる期間以上です(新築マンションでは30年以上が目安)。大規模修繕は12〜15年周期のため、30年で2回分を見込みます。1回では不足です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
  • 国土交通省「長期修繕計画作成ガイドライン」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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