建築士試験 解説ノート

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令和6年度 一級建築士 計画 No.13を解説、コレクティブとコーポラティブの取り違えを見抜くポイント

令和6年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.13は、防災集団移転促進事業・ボンエルフ・コレクティブハウス・デュアルリビングなど、住宅地と集合住宅の計画に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 防災集団移転促進事業
  2. ボンエルフ方式(歩車共存)
  3. コレクティブハウスの定義
  4. デュアルリビング

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

コレクティブハウスは、各住戸の独立性(プライバシー)を保ちながら、共用の食堂・台所・居間などのコモンスペースをもち、居住者が協同で生活・運営する住まいです。子育てや家事を分担し合うなど、ゆるやかな共同生活が特徴です。

選択肢3の「自ら居住する住宅を建設しようとする者が集まって組合を結成し、企画・設計・工事発注から管理・運営まで行う」という説明は、コーポラティブハウスの内容です。コレクティブとコーポラティブを取り違えているため不適当なんですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 防災集団移転促進事業は、居住に適さない災害危険区域等の住居を集団的に移転させる事業です。適当な記述です。
2 ○(適当) ボンエルフ方式は、シケインで車を蛇行させ速度を落とさせ、歩車共存を図る道路の手法です。適当な記述です。
3 ×(不適当) 組合を結成して企画・設計・建設・管理を行うのはコーポラティブハウスです。コレクティブハウスの説明としては誤りで、不適当です。
4 ○(適当) デュアルリビングは、接客用と家族用の2つのリビングを設けるものです。適当な記述です。

選択肢3の「コレクティブハウスは、組合により企画・設計・工事発注から管理・運営まで行うもの」という記述が誤りで、これはコーポラティブハウスの説明です。コレクティブハウスは共用空間を持ち居住者が協同生活する住まいです。

選択肢3のポイント

選択肢3は、コレクティブハウスに関する記述です。コレクティブハウスは、各住戸の独立性(プライバシー)を保ちながら、共用の食堂・台所・居間などをもち、居住者が協同で生活・運営する住まい(住まい方)です。

ところが選択肢3の「組合を結成し、企画・設計・工事発注から管理・運営まで行う」という説明は、コーポラティブハウス(つくり方=注文住宅を共同で建てる)の内容です。コレクティブとコーポラティブを取り違えた点が誤りなんです。

ザックリ言えば、コレクティブ=協同で暮らす(共用空間)/コーポラティブ=協同で建てる(組合方式)ということです。「組合」「企画・設計・建設」が出たらコーポラティブ、と紐づけましょう。

覚え方

  • コレクティブハウス=共用空間で協同生活(住まい方)/コーポラティブハウス=組合で企画・設計・建設(つくり方)
  • 防災集団移転促進事業=危険区域からの集団移転/ボンエルフ=シケインで歩車共存
  • デュアルリビング=接客用と家族用の2リビング
Q.

入居希望者が組合を結成して企画・設計・建設・管理まで行うのは、どちらの住まい?

コーポラティブハウスです。コレクティブハウスは、共用空間をもち居住者が協同で生活する住まい(住まい方)で、別の概念です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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