建築士試験 解説ノート

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令和7年度 一級建築士 計画 No.11を解説、高度利用地区と地区計画の取り違えを見抜くポイント

令和7年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.11は、総合設計制度・緑化地域・高度利用地区・伝統的建造物群保存地区など、都市計画やまちづくりの制度に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 総合設計制度
  2. 都市緑地法の緑化地域
  3. 高度利用地区の内容
  4. 伝統的建造物群保存地区

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

都市計画法に基づく高度利用地区は、用途地域内で土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため、容積率の最高限度・最低限度、建蔽率の最高限度、建築面積の最低限度、壁面の位置の制限などを定める地区です。

選択肢3の「住民と市町村が連携しながら、地区の目指すべき将来像を設定し、その実現に向けてまちづくりを進めていく地区」という説明は、高度利用地区ではなく地区計画の内容です。制度名と説明を取り違えているため不適当なんですね。「高さ・容積を底上げして高度利用する」のが高度利用地区、と押さえておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 総合設計制度は、一定の空地を確保する計画に対し、特定行政庁の許可で容積率等を緩和する制度です。適当な記述です。
2 ○(適当) 都市緑地法の緑化地域は、緑が不足する市街地で、一定規模以上の建築物に敷地面積の一定割合以上の緑化を義務づける地域です。適当な記述です。
3 ×(不適当) 設問の説明は地区計画の内容。高度利用地区は容積率の最高・最低限度等を定めて土地の高度利用を図る地区で、不適当です。
4 ○(適当) 伝統的建造物群保存地区は、伝統的建造物群と一体の環境を保存するため、市町村が都市計画や条例で定める地区です。適当な記述です。

選択肢3の「高度利用地区は、住民と市町村が連携し将来像を設定して実現していく地区」という記述が誤りで、これは地区計画の説明です。高度利用地区は容積率の最高・最低限度などを定める地区です。

選択肢3のポイント

選択肢3は、都市計画法に基づく高度利用地区に関する記述です。高度利用地区は、用途地域内で土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため、容積率の最高・最低限度、建蔽率の最高限度、建築面積の最低限度、壁面の位置の制限などを定める地区です。

ところが選択肢3の「住民と市町村が連携しながら将来像を設定し、その実現に向けてまちづくりを進めていく」という説明は、高度利用地区ではなく地区計画の内容なんです。制度名と説明を取り違えている点が誤りです。

ザックリ言えば、高度利用地区=容積を底上げして高度利用/地区計画=住民参加できめ細かくまちをつくるということです。説明文が「将来像を設定して実現していく」と言っていたら、地区計画を疑いましょう。

覚え方

  • 高度利用地区=容積率の最高・最低限度等で土地を高度利用/地区計画=住民と市町村で将来像を描ききめ細かく整備
  • 総合設計制度=空地確保で容積率等を緩和
  • 緑化地域=緑化率の最低限度を義務化/伝統的建造物群保存地区=市町村がまちなみを保存
Q.

高度利用地区で定める主な内容は?

容積率の最高限度・最低限度、建蔽率の最高限度、建築面積の最低限度、壁面の位置の制限などです。土地の合理的・健全な高度利用と都市機能の更新を図る地区です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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