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令和7年度 一級建築士 構造 No.8を解説、風圧力の速度圧に関する誤りを見抜くポイント

令和7年度 一級建築士試験 学科IV(構造)No.8は、建築基準法における風圧力の計算に関する問題です。

この問題では、風圧力の計算に関する4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 風力係数 Cf と風洞試験(令第87条)
  2. 外装材と構造骨組に用いる風圧力の大小
  3. ガスト影響係数 Gf の意味
  4. 速度圧 q と高さ H の関係

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

速度圧 q は q = 0.6 × E × V₀² で求めます。Hの平方根に比例するわけではありません。Eは地表面粗度区分と高さで変わる係数で、q は基準風速 V₀ の二乗と E の積に比例するんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 風力係数 Cf は風洞試験による場合を除き、断面・平面の形状に応じて定める数値による(令第87条)
2 ○(正しい) 外装材の風圧力は局所ピークを考慮し大きく、構造骨組の風圧力はそれより小さい
3 ○(正しい) ガスト影響係数 Gf は、風の時間変動で建物が揺れたときの最大の力を求める係数
4 ×(誤り) 速度圧 q は q=0.6×E×V₀²。高さ H の平方根に比例するとするのは誤り

選択肢4は、速度圧 q が高さ H の平方根に比例するとする点が誤りで、正しくはq=0.6×E×V₀²で決まります。

選択肢4のポイント

速度圧の計算式は q = 0.6 × E × V₀² です。Eは地表面粗度区分と高さに応じた風速の係数で、高さが変われば E も変わります。

ただしq と H の関係は「平方根に比例する」という単純なものではありません。地表面粗度区分IIなどでは E は高さ H のべき乗(H^(2α))で変化し、その指数は地盤条件で変わります。ザックリ言えば、「q ∝ √H」は誤りで、実際は E と V₀² で決まるわけです。

一方、正しい肢を整理すると、風力係数 Cf は風洞試験による場合を除き断面・平面の形状に応じた数値によらねばならず(選択肢1)、外装材の風圧力は局所ピークを考慮し構造骨組より大きく(選択肢2)、ガスト影響係数 Gf は風の時間変動による最大の力を求める係数(選択肢3)、という流れです。

覚え方

  • 速度圧 q = 0.6 × E × V₀²(基準風速の二乗に比例)。√H に比例ではない
  • 風圧力 W=q×Cf/外装材>構造骨組/Gf は突風の動的増幅を見込む係数

一問一答

Q.

建築基準法に基づく速度圧 q の計算式はどれか。

q = 0.6 × E × V₀²。E は地表面粗度区分と高さに応じた係数、V₀ は基準風速です。

Q.

外装材に用いる風圧力と構造骨組に用いる風圧力では、どちらが大きいか。

外装材のほうが大きいです。局所的なピーク風圧を考慮するためです。構造骨組は建物全体の平均的な荷重を対象とするため、外装材より小さくなります。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科の試験 学科IV(構造)問題」
  • 建築基準法施行令第87条(風圧力)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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