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令和7年度 一級建築士 構造 No.7を解説、地震力の水平震度に関する誤りを見抜くポイント

令和7年度 一級建築士試験 学科IV(構造)No.7は、建築基準法における地震力に関する問題です。

この問題では、地震力の計算に関する4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 地下部分の水平震度 k と深さの関係(令第88条第4項)
  2. 設計用一次固有周期と地盤種別による地上の地震力(Rt)
  3. 地震層せん断力係数の高さ方向の分布 Ai
  4. 保有水平耐力計算の標準せん断力係数 C₀

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

地下部分の水平震度 k は、深さが深くなるほど小さくなります(令第88条第4項)。「深くなるほど大きくなる」とするのが誤りで、k=k₀(1−H/40)Z で深いほど小さいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 地下部分の水平震度 k は深さが深いほど小さくなる(大きくなるとするのは誤り。令第88条第4項)
2 ○(正しい) T が長い場合の地上の地震力は、第一種地盤より第三種地盤(軟弱)のほうが大きい(Rt)
3 ○(正しい) 地震層せん断力係数の分布 Ai は上階ほど大きく、設計用一次固有周期 T が長いほど大きい
4 ○(正しい) 保有水平耐力計算の標準せん断力係数 C₀ は1.0以上とする(令第88条第3項)

選択肢1は、地下の水平震度 k が深いほど大きくなるとする点が誤りで、正しくは深いほど小さくなるです。

選択肢1のポイント

地下部分に作用する地震力の水平震度 k は、令第88条第4項により次のように求めます。

k = k₀(1 − H/40)× Z(k₀は一般に0.1、H は地盤面からの深さ、Z は地震地域係数)

この式を見ると、H(深さ)が大きくなるほど(1 − H/40)が小さくなり、k も小さくなります「深くなるほど大きくなる」は逆で誤りです。地盤面(H = 0)で k が最大、深さ20mでは半分になります。ザックリ言えば、地下は深いほど揺れが小さく、設計に使う水平震度も小さいわけです。

一方、正しい肢を整理すると、T が長い場合の地上の地震力は第三種地盤(軟弱)のほうが大きく(選択肢2)、Ai は上階ほど・T が長いほど大きく(選択肢3)、保有水平耐力計算の標準せん断力係数 C₀ は1.0以上(選択肢4)、という流れです。

覚え方

  • 地下の水平震度 k=k₀(1−H/40)Z → 深いほど小さい(地上は上階ほど大きい)
  • Tが長いと軟弱地盤で地震力大/Aiは上階ほど大/保有耐力計算のC₀は1.0以上

一問一答

Q.

建築物の地下部分に作用する地震力を計算する際、水平震度 k は地盤面からの深さが深くなるほどどうなるか。

小さくなります。令第88条第4項の計算式(k = k₀(1 − H/40)Z)では、深さHが大きくなるほど k が小さくなります。

Q.

保有水平耐力の計算で用いる標準せん断力係数 C₀ の最小値はいくつか。

1.0以上です(令第88条第3項)。許容応力度計算の0.2以上とは異なります。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科の試験 学科IV(構造)問題」
  • 建築基準法施行令第88条(地震力)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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