建築士試験 解説ノート

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令和3年度 一級建築士 施工 No.13を解説、鉄骨工事の不適当な記述を見抜くポイント

令和3年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.13は、鉄骨工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. トルシア形高力ボルトの本接合(一次締付後のマークと本締め)
  2. サブマージアーク溶接の完全溶込みと裏はつりの省略
  3. 受入検査における溶接部の外観検査の方法
  4. 横向き姿勢で行うスタッド溶接の技量付加試験

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

スタッド溶接は下向きが標準で、横向きなど標準と異なる姿勢で行うときは、実際の施工条件に合わせた技量付加試験が必要なんです。選択肢4は、その試験を実施できなかったのにA級資格者が行ったとしているので誤りです。

A級の資格があっても、それは標準姿勢での技量を保証するものです。横向きでの品質は別に確かめる必要があります。試験ができないなら、横向きの施工はできません。標準と異なる姿勢のスタッド溶接は技量付加試験が必要と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) トルシア形高力ボルトは、一次締付後にマークを施し、ピンテールが破断するまで本締めする。正しい。
2 ○(正しい) サブマージアーク溶接で、施工試験により十分な溶込みを確認し監理者の承認を得たので、裏はつりを省略するのは正しい。
3 ○(正しい) 外観検査を目視とし、基準を逸脱していると思われる箇所のみ器具で測定するのは正しい。
4 ×(誤り) 横向き姿勢のスタッド溶接は技量付加試験が必要試験できないならA級資格だけでは不可

選択肢4は、技量付加試験を実施できないのにA級資格者が横向きのスタッド溶接を行ったとした点が誤りで、標準と異なる姿勢には技量付加試験が必要です。

選択肢4のポイント

選択肢4は「やむを得ず横向き姿勢で行う軸径16mmのスタッド溶接について、技量付加試験を実施できなかったので、スタッド溶接技能者A級の資格を有する者が行った」としています。資格があれば横向きで施工してよいかが論点です。

スタッド溶接は下向きが標準姿勢です。横向きなど標準と異なる姿勢では、溶接の溶込みや品質が変わるため、実際の施工条件に合わせた技量付加試験で品質を確かめる必要があります。

A級資格は標準姿勢での技量を示すもので、横向きの品質まで保証するものではありません。だから、技量付加試験ができないのなら、その姿勢での施工はできないんです。資格があっても姿勢が変われば追加の試験が要ると整理しておきましょう。

覚え方

  • 横向き等、標準と異なる姿勢のスタッド溶接は技量付加試験が必要(A級資格のみでは不可)
  • トルシア形高力ボルトはピンテールが破断するまで本締め
  • サブマージアーク溶接は施工試験で溶込み確認+監理者承認で裏はつり省略可
  • 溶接部の外観検査は目視、逸脱が疑われる箇所のみ器具で測定

一問一答

Q.

A級資格者なら、技量付加試験なしで横向きのスタッド溶接をしてよい?

いけません。スタッド溶接は下向きが標準で、横向きなど標準と異なる姿勢には実際の施工条件に合わせた技量付加試験が必要です。A級資格は標準姿勢の技量を示すもので、試験ができないなら横向きの施工はできません。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和3年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書・同解説 JASS 6(鉄骨工事)
  • 建築工事監理指針
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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