令和4年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.2は、工事現場の管理等に関する問題です。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 2階より上階は、四隅の床に開けた穴から下げ振り等で下階の基準墨を上げる。正しい記述です。 |
| 2 | ×(誤り) | 監理者は施工者と異なる方法で確認すべき。同じ方法だと同じ誤りを見逃す。「同じ方法で確認」は誤り。 |
| 3 | ○(正しい) | 実施工程表の変更が必要になったら、施工者は直ちに変更し、施工前に発注者・監理者に提出する。正しい記述です。 |
| 4 | ○(正しい) | 石綿の除去作業で廃棄されたプラスチックシートや防塵マスクは特別管理産業廃棄物に該当する。正しい記述です。 |
選択肢2は、監理者が遣方の検査を施工者と同じ方法で確認するとする点が誤りで、正しくはできる限り異なる方法で確認します。
選択肢2は「遣方の検査において、監理者は、墨出しの順序と同じ順序で確認するなど、できる限り工事施工者が行った方法と同じ方法で確認する」としています。検査の目的に立ち返るのが論点です。
遣方は建物の位置・高さの基準を出す大切な作業で、ここがずれると建物全体がずれます。監理者の検査は、施工者の作業を独立した立場で点検し、誤りを早期に発見するためのものです。
もし施工者とまったく同じ順序・同じ方法で測れば、施工者が思い込みで間違えた箇所を、監理者も同じ思い込みで素通りしてしまいます。だから監理者は、別の基準点から測る・逆順で測るなど異なる方法で確認するのが原則です。同じ方法では同じミスを見逃すという理屈を押さえておきましょう。
監理者が遣方を検査するとき、施工者と同じ方法で確認してよい?
よくありません。同じ方法だと施工者と同じ勘違いを見逃すため、できる限り異なる方法で確認します。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢2(これが誤っている記述)
監理者は、施工者とわざと違うやり方で確認するんです。監理者の検査は、施工者が行った作業を第三者の目でチェックし、間違いを見つけることが目的です。
施工者と同じ順序・同じ方法で確認すると、施工者が犯したのと同じ勘違いをそのまま見逃してしまいます。だから監理者はできる限り異なる方法で確認すべきなんですね。選択肢2は「施工者と同じ方法で確認する」としているので誤りです。監理者の確認は施工者と異なる方法でと押さえましょう。