建築士試験 解説ノート

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令和4年度 一級建築士 施工 No.1を解説、施工計画の不適当な記述を見抜くポイント

令和4年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.1は、鉄筋コンクリート造建築物の施工計画に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. クリティカルパスの定義(トータルフロート最小のパス)
  2. 総合施工計画書の作成
  3. 総合図を作成するタイミング(躯体図の前か後か)
  4. 概成工期の意味

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

総合図は、躯体図を作る「前」に作るんです。総合図は、意匠・構造・設備の各図面で食い違う取り合いを一枚にまとめて調整するための図面です。

納まりを先に総合図で固めてから、その内容を反映してコンクリート躯体図を描いていきます。順番が逆だと開口やスリーブの位置が後出しになって手戻りが起きます。選択肢3は「躯体図の作成後に総合図を作成する」としているので順序が逆で誤りなんですね。総合図は躯体図より先に作成すると押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) トータルフロートが最小のパスをクリティカルパスといい、重点管理する。正しい記述です。
2 ○(正しい) 工事の着手前に、全般的な進め方や品質目標等の大要を定めた総合施工計画書を作成する。正しい記述です。
3 ×(誤り) 総合図は、コンクリート躯体図の作成に作成する。「躯体図の作成後」は順序が逆。
4 ○(正しい) 概成工期は、総合試運転調整を行う上で関連工事を含めた各工事が支障ない状態に完了しているべき期限。正しい記述です。

選択肢3は、総合図をコンクリート躯体図の作成後に作成するとする点が誤りで、正しくは躯体図の作成前です。

選択肢3のポイント

選択肢3は「総合図は、分野別の設計図書に基づき相互に関連する工事内容を一枚の図面に表したもので、コンクリート躯体図の作成後に工事施工者が作成する」としています。総合図と躯体図のどちらが先かが論点です。

総合図は、意匠図・構造図・設備図のあいだで起きる取り合い(開口・スリーブ・配管ルートなど)の食い違いを、一枚にまとめて事前に調整するための図面です。

この調整を先に済ませてから、決まった位置を反映してコンクリート躯体図を作図します。順番が逆だと、躯体図を描いた後に開口やスリーブの位置が変わり、手戻りやはつり直しが生じてしまいます。だから総合図は躯体図より先、というのが正しい流れです。総合図で納まりを固めてから躯体図と押さえておきましょう。

覚え方

  • 総合図はコンクリート躯体図を作る前に作成(取り合いを先に調整)
  • クリティカルパス=トータルフロートが最小(=0)のパス=重点管理
  • 総合施工計画書は工事の着手前に作成
  • 概成工期=総合試運転調整に支障ない状態まで関連工事が完了すべき期限

一問一答

Q.

総合図は、コンクリート躯体図の作成前と作成後のどちらに作る?

作成前です。意匠・構造・設備の取り合いを総合図で先に調整し、その内容を反映して躯体図を作図します。順序が逆だと手戻りが生じます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 公共建築工事標準仕様書(国土交通省)
  • 建築工事監理指針
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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