令和4年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.12は、プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する問題です。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 厚物PCa部材は、水和熱による中心部と表面部の温度差を考慮した加熱養生計画とする。正しい記述です。 |
| 2 | ○(正しい) | 性能上支障のない幅0.10mm以下のひび割れは、要領書に従い補修したうえで合格としてよい。正しい記述です。 |
| 3 | ○(正しい) | 特殊形状の部材は専用架台に仮置きし、検査済表示の確認や運搬中のひび割れ・破損の状況を確認する。正しい記述です。 |
| 4 | ×(誤り) | 組立精度の検査は部材を建て込むごと(仮固定後、次の部材の前)に行う。「全部材の仮固定完了後」は遅い。 |
選択肢4は、組立精度の検査を当該階の全部材の仮固定完了後に行うとする点が誤りで、正しくは部材を建て込むごとに行います。
選択肢4は「柱部材と梁部材の組立て精度の検査については、当該階の全てのプレキャスト部材の仮固定完了後、接合作業前に行った」としています。検査を部材ごとに行うのか、まとめて行うのかが論点です。
プレキャスト工法は、工場で作った部材を現場で組み上げていきます。1つの部材がわずかにずれると、その上や隣に載る部材も次々にずれていき、誤差が積み重なります。
そこで組立精度の検査は、部材を建て込んで仮固定したら、次の部材を組み立てる前に位置や高さを確認し、ずれていれば直してから次へ進みます。当該階の全部材を仮固定し終えてからまとめて検査すると、隣り合う部材どうしが拘束し合い、後から修正するのが難しくなります。だから「全部材の仮固定完了後」は遅すぎるのです。一体ずつ測って直してから次へと押さえておきましょう。
PCaの柱梁部材の組立精度の検査は、いつ行う?
部材を仮固定した後、次の部材を組み立てる前に、部材ごとに行います。全部材を仮固定し終えてからまとめて行うのでは、誤差が累積して修正が難しくなります。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢4(これが誤っている記述)
組立精度は、部材を建て込むたびに測らないといけないんです。プレキャスト部材は、1つ建て込むごとに位置や高さがずれていないか確認し、ずれていれば直してから次へ進みます。
柱・梁部材の組立精度の検査は、仮固定した後、次の部材を組み立てる前に部材ごとに行います。当該階の全部材を仮固定し終えてからまとめて検査すると、隣り合う部材どうしが拘束し合って、ずれを直すのが難しくなります。選択肢4は「全ての部材の仮固定完了後」としているのでタイミングが遅く誤りなんですね。組立精度の検査は部材を建て込むごとにと押さえましょう。