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令和5年度 一級建築士 施工 No.18を解説、天井用つりボルトをダクトフランジに取り付けてはいけない

令和5年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.18は、金属工事・ガラス工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. アルミ笠木の固定金具の取付け
  2. 天井用つりボルトの支持先
  3. 熱線反射ガラスの清掃方法
  4. グレイジングチャンネル構法とセッティングブロック

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが誤っている記述)

天井崩落事故の教訓から、天井つりボルトの支持先が厳しく管理されるようになりました。ダクトフランジは設備機器であり構造体ではありません。ダクトフランジへのつりボルト取付けは強度不足で天井崩落の危険があります。必ず躯体から支持します。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) アルミ笠木の取付け用固定金具は防水層施工後のパラペット天端にあと施工アンカーで堅固に取り付ける。
2 ×(誤り) 天井つりボルトをダクトフランジに取り付けることは禁止。必ず躯体(スラブ・梁等)またはインサートから支持する。
3 ○(正しい) 熱線反射ガラスの清掃は反射膜を傷つけないよう軟らかいゴムを用いて水洗いする。
4 ○(正しい) グレイジングチャンネル構法ではシール材がガラス全周を支持するためセッティングブロックは使用しない。

選択肢2の「ダクトフランジに天井用のつりボルトを取り付けた」という記述が誤りで、正しくは躯体またはインサートから支持します。

天井つりボルトをダクトフランジに取り付けてはいけない理由は何か

選択肢2は、天井用つりボルトの支持先に関する記述です。天井用のつりボルトは天井面構成部材全体の重量を支持するものなんですね。

一方、ダクトフランジは空調・換気ダクトを固定するための部材で、天井荷重を支持する強度設計はされていません。設備の部材に建築の荷重を乗せてはいけないわけです。つりボルトは必ず躯体のスラブや梁、またはそこに埋め込まれたインサートから支持します(天井崩落事故の教訓から厳しく管理されています)。

選択肢2は「ダクトフランジに天井用のつりボルトを取り付けた」としていますが、強度不足で天井崩落の危険があり誤りです。ザックリ言えば、天井つりボルトは躯体・インサートから支持(ダクトフランジへの取付けは禁止)ということです。

覚え方

  • 天井つりボルト=躯体(スラブ・梁)・インサートから支持(ダクトフランジは禁止)
  • アルミ笠木の固定金具=防水層施工後のパラペット天端にあと施工アンカー
  • 熱線反射ガラスの清掃=軟らかいゴムで反射膜を傷つけず水洗い
  • グレイジングチャンネル構法=シール材が全周支持でセッティングブロック不要

一問一答

Q.

天井用つりボルトをダクトフランジに取り付けてもよいか?

取り付けてはいけません。ダクトフランジは設備機器であり天井荷重を支持する強度はありません。つりボルトは必ず躯体(スラブ・梁等)またはインサートから支持します。

Q.

グレイジングチャンネル構法によるガラス取付けでセッティングブロックは必要か?

不要です。グレイジングチャンネル構法ではシール材がガラス全周を支持するためセッティングブロックは使用しません。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)正答肢」
  • 公共建築工事標準仕様書(金属工事)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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