建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 施工
  4. 令和6年
  5. > No.14 鉄骨工事

令和6年度 一級建築士 施工 No.14を解説、スタッド溶接試験は作業開始前と作業終了後に各2本

令和6年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.14は、鉄骨工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. スタッド溶接の施工管理試験のタイミング・本数
  2. 調整スパンによる倒れ変形対策
  3. 組立溶接のビード長と脚長
  4. 露出形式柱脚のベースプレート厚さ

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

JASS 6では、スタッド溶接の施工管理試験は1日の作業開始前と作業終了後それぞれ2本以上行う必要があります。「午前と午後それぞれ作業開始前」では終了後の確認が含まれておらず基準を満たしません。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 「午前と午後の作業開始前」では終了後の試験が欠ける。正しくは作業開始前と作業終了後にそれぞれ2本以上。
2 ○(正しい) 溶接収縮による倒れ変形対策として調整スパンを設け、溶接完了後に高力ボルトで取り付ける。
3 ○(正しい) 組立溶接には必要で十分な長さと4mm以上の脚長をもつビードを適切な間隔で配置する。
4 ○(正しい) 露出形式柱脚のベースプレート厚さはアンカーボルト径の1.3倍以上とする。

選択肢1の「作業開始前のみ」という記述が誤りで、正しくは作業開始前と作業終了後の両方で各2本以上行います。

スタッド溶接試験はなぜ終了後も必要なのか

選択肢1は、スタッド溶接の施工管理試験のタイミングに関する記述です。作業開始前の試験はその日の溶接条件が適切かを事前確認するためなんですね。

一方、作業終了後の試験は1日の作業を通じて溶接品質が維持されたかを事後確認するためで、どちらも欠かせません。作業途中で溶接機の電圧が変動しても、終了後の試験があれば品質異常を検知できます。JASS 6では作業開始前と作業終了後にそれぞれ2本以上行うと定めています。

選択肢1は「午前と午後それぞれ作業開始前」としていますが、作業終了後の試験が欠けており誤りです。ザックリ言えば、スタッド溶接試験は作業開始前と作業終了後に各2本以上(開始前だけは不十分)ということです。

覚え方

  • スタッド溶接の施工管理試験=作業開始前と作業終了後に各2本以上
  • 調整スパン=溶接完了後に高力ボルトで取付け倒れ変形を防止
  • 組立溶接=必要十分な長さと脚長4mm以上のビード
  • 露出形式柱脚のベースプレート厚さ=アンカーボルト径の1.3倍以上

一問一答

Q.

スタッド溶接の施工管理試験は1日に何回、いつ行うか?

作業開始前と作業終了後の各2本以上、計4本以上行います。開始前だけでは不十分です。

令和6年 一級建築士 施工 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)正答肢」
  • JASS 6(鉄骨工事)スタッド溶接の施工管理試験の規定
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>