建築士試験 解説ノート

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令和7年度 一級建築士 施工 No.23を解説、0.2〜0.5mm幅のひび割れ注入は低粘度形エポキシ樹脂

令和7年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.23は、外壁の改修工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 深い欠損のエポキシ樹脂モルタル充塡工法
  2. タイル張替え後の引張接着試験の省略
  3. ひび割れ幅0.2〜0.5mmの樹脂注入の粘度
  4. 幅1.0mm超のひび割れのUカットシール材充塡工法

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

ひび割れ幅が0.2mm以上0.5mm未満の場合に使用するのは低粘度形エポキシ樹脂です。高粘度形は粘り気が強いため細いひびに浸透せず、使うべき場面が異なります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) コンクリート表面の比較的深い欠損にはエポキシ樹脂モルタル充塡工法を適用できる。
2 ○(正しい) タイル張替え工法施工後の引張接着試験は、植込み等によって人が近づけない外壁面については省略できる。
3 ×(誤り) ひび割れ幅0.2mm以上0.5mm未満の樹脂注入は低粘度形エポキシ樹脂を使う。高粘度形は幅1.0mm以上に使うもの。
4 ○(正しい) モルタル塗り仕上げ外壁の幅1.0mmを超えるひび割れにはUカットシール材充塡工法を適用できる。

選択肢3の「高粘度形のエポキシ樹脂」という記述が誤りで、正しくは低粘度形エポキシ樹脂を使います。

ひび割れの幅とエポキシ樹脂の粘度の関係

樹脂注入工法では、ひび割れ幅に応じて粘度の異なるエポキシ樹脂を使い分けます。

ザックリ言えば、「細いひびには薄い樹脂、太いひびには濃い樹脂」ということです。

公共建築改修工事標準仕様書に基づく対応関係は次のとおりです。

ひび割れ幅注入する樹脂の種類
0.2mm未満シール工法(注入は行わない)
0.2mm以上0.5mm未満低粘度形エポキシ樹脂
0.5mm以上1.0mm未満中粘度形エポキシ樹脂
1.0mm以上高粘度形エポキシ樹脂(またはUカット工法)

選択肢3は幅0.2〜0.5mmのひび割れに「高粘度形のエポキシ樹脂」を注入したとしていますが、低粘度形が正しく誤りです。高粘度形は粘り気が強く、細いひびには浸透しません。ザックリ言えば、細いひび(0.2〜0.5mm)には低粘度形・太いひびには高粘度形(細いひびに高粘度は浸透しない)ということです。

覚え方

  • 樹脂注入=細いひび(0.2〜0.5mm)に低粘度形・幅1.0mm以上に高粘度形(細いひびに高粘度は誤り)
  • 深い欠損=エポキシ樹脂モルタル充塡工法
  • タイル張替え後の引張接着試験=人が近づけない外壁面は省略可
  • 1.0mm超のひび割れ=Uカットシール材充塡工法

一問一答

Q.

ひび割れ幅が0.2mm以上0.5mm未満の樹脂注入工法では、どの粘度のエポキシ樹脂を使うか?

低粘度形エポキシ樹脂。細いひびに浸透させるには流動性の高い低粘度形が必要です。高粘度形は幅1.0mm以上のひびに使います。

Q.

コンクリート外壁のひび割れ幅が0.2mm未満のとき、どの工法を適用するか?

シール工法(表面被覆)。幅0.2mm未満では樹脂注入は行わず、表面をシール材で封じます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)正答肢」
  • 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)国土交通省
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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