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平成30年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.5は、防火扉・層間区画・煙の水平流動速度・木材の引火点と発火点など、防火・防災に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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防火・防災は、区画で火と煙を止める考え方と、煙の動き方や材料の数値をまとめて問います。数値の取り違えを見抜けるかが分かれ目です。
引っかけの核心は選択肢3の煙の流動速度です。煙は浮力で立ち上るため、階段などの垂直方向では速く動きますが、廊下などの水平方向ではゆっくり広がります。
選択肢3は、水平方向に垂直方向の値をあてはめています。水平と垂直の速度を取り違えている点が誤りです。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 防火扉は、火災や煙の伝播・拡大を防ぐため、自動的に閉鎖する機構を有します。適当な記述です。 |
| 2 | ○(適当) | 層間区画は、上下階の延焼拡大を防ぐため、耐火・準耐火構造のスラブなどの水平部材や、外壁のスパンドレルなどの垂直部材で形成します。適当な記述です。 |
| 3 | ×(不適当) | 火災室から廊下へ流出した煙の水平方向の流動速度を3~5m/sとする記述です。煙の水平方向の流動速度は約0.5~1m/sで、3~5m/sは垂直方向の値のため、不適当です。 |
| 4 | ○(適当) | アカマツやケヤキなどの木材は、約260℃で引火し、約450℃で自然に発火します。適当な記述です。 |
選択肢3は、煙の水平方向の流動速度を3~5m/sとする点が不適当で、正しくは約0.5~1m/sです。
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火災で発生した煙は高温で軽いため、浮力を受けて上へ立ち上ります。だから階段の竪穴のような垂直方向では速く、その流動速度は3~5m/sにもなります。
一方、いったん天井に達した煙が廊下を横へ広がるときは、浮力が働かずゆっくりです。水平方向の流動速度は0.5~1m/s程度にとどまります。選択肢3はこの水平方向に垂直方向の数値をあてはめています。
ザックリ言えば、煙は水平より垂直のほうが速く流れるということです。避難計画では、煙が階段を一気に駆け上がる危険を前提に考えます。
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火災室から廊下へ出た煙の水平方向の流動速度は、おおよそどのくらい?
約0.5~1m/sです。階段など垂直方向の3~5m/sより遅くなります。
木材の引火点と発火点は、おおよそ何℃?
引火点が約260℃、発火点(自然発火)が約450℃です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月