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平成30年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.13は、デシカント空調・床吹出し空調と垂直温度差・蓄熱槽とCOP・放射暖房など、空気調和設備に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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空調方式の特徴を、得意な季節とあわせて整理できているかが問われます。方式ごとに、冷房と暖房のどちらに向くかが分かれます。
引っかけの核心は床吹出し空調方式です。床下から給気するため冷房とは相性がよい一方、暖房時は暖気がすぐ上昇します。選択肢2は冷房・暖房のいずれも上下温度差が生じにくいとしており、暖房時の弱点を見落とした記述です。
デシカント空調の潜熱処理、蓄熱槽のCOP維持、放射暖房の仕組みもあわせて押さえておきましょう。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | デシカント空調方式は、除湿剤等を用いて潜熱を効率よく除去でき、潜熱と顕熱を分離処理する空調システムに利用できます。適当な記述です。 |
| 2 | ×(不適当) | 床吹出し空調方式は、暖房時に暖気が上昇して上下温度差が生じやすい方式です。冷房・暖房のいずれも生じにくいとする点が不適当です。 |
| 3 | ○(適当) | 蓄熱槽を利用した空調方式では、中間期の冷房でも夏期と同様に冷凍機の成績係数(COP)を高く維持できます。適当な記述です。 |
| 4 | ○(適当) | 放射暖房方式は、室の床・壁・天井や放射パネルを加熱して、その放射熱を利用します。適当な記述です。 |
選択肢2は、床吹出し空調方式が冷暖房いずれも上下温度差が生じにくいとする点が不適当で、正しくは暖房時に暖気が上昇して上下温度差が生じやすい方式です。
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床吹出し空調方式は、二重床の床下を給気スペースとして使い、足元から空気を送り出す方式です。冷房時は冷たい空気が居住域にとどまりやすく、相性がよい方式です。
一方、暖房時は給気した暖気がすぐに上昇し、天井付近にたまります。その結果、頭の高さは暖かいのに足元が冷える上下(垂直)温度差が生じやすくなります。選択肢2は冷暖房いずれも生じにくいとしており、暖房時の弱点を見落としています。
ザックリ言えば、床吹出し空調は冷房向きで、暖房時は上下温度差が生じやすい方式です。暖房を重視する室では、補助暖房や運用の工夫が必要になります。
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床吹出し空調方式が上下温度差を生じやすいのは、冷房と暖房のどちら?
暖房時です。暖気が上昇して天井付近にたまり、足元が冷えやすくなります。
デシカント空調方式が得意とするのは、潜熱と顕熱どちらの処理?
潜熱(湿度)の処理です。除湿剤で効率よく除湿します。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月