建築士試験 解説ノート

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平成30年度 一級建築士 環境・設備 No.20を解説、環境・設備融合に関する誤りを見抜くポイント

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平成30年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.20は、CASBEEと海外評価システム・LCCO2・省エネ基準と一次エネルギー・地域冷暖房など、環境・設備融合に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

環境性能の評価制度と省エネ法、地域熱供給がまとめて問われます。それぞれの制度が「何を指標に評価するか」を取り違えずに言えるかがカギです。

引っかけの核心は省エネ基準の評価指標です。建築物省エネ法では一次エネルギー消費量に換算して判断します。選択肢3は二次エネルギーの消費量で判断するとしており、ここが誤りです。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当なもの)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 日本の総合環境性能評価システムにはCASBEEがあり、他国にはBREEAM(英国)、LEED(米国)等があります。適当な記述です。
2 ○(適当) LCCO2による評価では、資材生産・輸送・施工・運用・保守・更新・解体除却の各過程のCO2排出量を推定します。適当な記述です。
3 ×(不適当) 省エネルギー基準の適否判断に用いるのは一次エネルギー消費量です。二次エネルギーの消費量とする点が不適当です。
4 ○(適当) 地域冷暖房システムの導入は、未利用熱の活用による排熱削減が期待でき、ヒートアイランド現象の緩和にも効果的です。適当な記述です。

選択肢3は、省エネ基準の判断を二次エネルギーの消費量で行うとする点が不適当で、正しくは一次エネルギー消費量に換算して判断します。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

建築物省エネ法の省エネ基準は、電力・ガス・石油などの二次エネルギーの消費量を、そのまま用いるわけではありません。これらを生み出すのに要した一次エネルギーに換算して評価します。

一次エネルギーとは、化石燃料や原子力、水力など、自然界から得られるそのままのエネルギーです。建物で使う電力などをこの一次エネルギー消費量に換算し、基準値以下かどうかで適否を判断します。

ザックリ言えば、省エネ基準の判断は一次エネルギー消費量で行うのが正しい流れです。選択肢3は二次エネルギーで判断するとしており、評価の土台を取り違えています。

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覚え方

  • 省エネ基準の評価=一次エネルギー消費量に換算
  • 環境性能評価=CASBEE(日)/BREEAM(英)/LEED(米)
  • LCCO2=資材生産から解体除却までライフサイクル全体のCO2
  • 地域冷暖房=未利用熱活用・排熱削減・ヒートアイランド緩和

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理解度チェック

Q.

建築物省エネ法の省エネ基準は、一次エネルギーと二次エネルギーどちらで判断する?

一次エネルギー消費量に換算して判断します。電力やガスなどの二次エネルギーをそのまま用いるわけではありません。

Q.

CASBEEに相当する海外の評価システムを2つ挙げると?

英国のBREEAM、米国のLEEDです。いずれも建築物の総合環境性能を評価する仕組みです。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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