建築士試験 解説ノート

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令和6年度 一級建築士 設備 No.2を解説、床暖房の床表面温度に関する誤りを見抜くポイント

令和6年度 一級建築士 学科II(環境・設備)No.2は、室内の温熱環境に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 放射の不均一性(放射温度の差)
  2. SET*(標準新有効温度)
  3. WBGT(暑さ指数)の求め方
  4. 床暖房の床表面温度

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

床暖房は、床から放射と伝導で暖める方式です。床に長時間触れたり座ったりするため、床表面温度を高くしすぎると低温やけどのおそれがあります。そのため、床表面温度は一般におおむね29℃以下(体温より低め)とするのが望ましいとされています。

選択肢4は「人が触れたときに温かく感じられるよう、体温よりやや高めにする」としていますが、体温(約37℃)よりやや高めでは低温やけどの危険があり、快適でもありません。床表面温度は体温より低くするのが望ましいため、不適当なんですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 冷たい窓面による不快感を避けるには、放射の不均一性(放射温度の差)を10℃以内とするのが望ましいです。適当な記述です。
2 ○(適当) SET*(標準新有効温度)が25℃の場合、温冷感は「快適、許容できる」範囲内とされます。適当な記述です。
3 ○(適当) 室内の暑さ指数(WBGT)は、湿球温度とグローブ温度(黒球温度)から求められます。適当な記述です。
4 ×(不適当) 床暖房の床表面温度は低温やけど防止のため体温より低く(おおむね29℃以下)します。体温よりやや高めとした記述は不適当です。

選択肢4の「床暖房時の床表面温度は、体温よりやや高めにすることが望ましい」という記述が誤りで、床表面温度は低温やけど防止のため体温より低く(おおむね29℃以下)するのが望ましいです。

選択肢4のポイント

選択肢4は、床暖房の床表面温度に関する記述です。床暖房は足元から暖める快適な方式ですが、床に長時間肌が触れることになります。ここで温度が高すぎると、低温やけど(さほど高温でなくても長時間触れると起こるやけど)の危険があるわけです。

そのため床表面温度は、おおむね29℃以下を目安とし、体温(約37℃)より低めにするのが望ましいとされています。体温より低くても足元が暖かいので十分快適に感じられますね。選択肢4は「人が触れたときに温かく感じられるよう、体温よりやや高めにする」としていますが、これは安全・快適の観点から逆で、不適当です。

ザックリ言えば、床暖房の床表面温度は体温より低く(29℃以下が目安)ということです。「体温より高め」とあれば、低温やけどの危険を見落とした記述だとすぐ判断できます。

覚え方

  • 床暖房の床表面温度=低温やけど防止のため体温より低く(おおむね29℃以下)
  • 放射の不均一性=10℃以内/SET*=25℃で快適範囲
  • WBGT(屋内)=湿球温度+黒球温度から求める(屋外は乾球温度も加わる)
Q.

床暖房の床表面温度は、体温より高め・低めのどちらが望ましい?

体温より低め(おおむね29℃以下)が望ましいです。長時間床に触れるため、高くしすぎると低温やけどの危険があります。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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