建築士試験 解説ノート

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令和6年度 一級建築士 設備 No.14を解説、事務所ビルの給水量に関する誤りを見抜くポイント

令和6年度 一級建築士 学科II(環境・設備)No.14は、給水・給湯設備に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 事務所ビルの設計用1日給水量
  2. 飲用水と雑用水の比率
  3. ガス瞬間式給湯機の給湯能力(号)
  4. レジオネラ属菌対策と貯湯温度

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

事務所ビルの在勤者1人当たりの設計用1日給水量は、一般に60〜100L程度とされています。住宅(居住者1人当たり200〜350L程度)に比べると、滞在時間が短く用途も限られるため、少なくなります。

選択肢1は、節水器具を使用した場合に「120〜150L程度」としていますが、これは事務所ビルの値としては過大です。むしろ節水器具を使えば、標準的な60〜100Lよりさらに少なくなります。よって不適当なんですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(不適当) 事務所ビルの在勤者1人当たり1日給水量は一般に60〜100L程度です。120〜150L程度は過大で、不適当です。
2 ○(適当) 給水系統を飲用水と雑用水に分ける場合、一般に飲用水30〜40%、雑用水60〜70%程度の比率で計画します。適当な記述です。
3 ○(適当) ガス瞬間式給湯機の給湯能力は、1Lの水を1分間に25℃上昇させる能力を1号として表示します。適当な記述です。
4 ○(適当) 循環式中央式給湯設備では、レジオネラ属菌の繁殖防止のため、貯湯槽内の湯温を60℃以上に維持します。適当な記述です。

選択肢1の「事務所ビルで節水器具を使用した場合、在勤者1人当たりの設計用1日給水量を120〜150L程度で計画」という記述が誤りで、事務所ビルでは一般に60〜100L程度(節水器具使用ならさらに少ない)です。

選択肢1のポイント

選択肢1は、事務所ビルの設計用給水量に関する記述です。1人が1日に使う水の量は、建物用途で大きく違います。住宅では、お風呂・洗濯・炊事など長時間滞在して水を使うので、居住者1人当たり200〜350L程度と多めですね。

一方、事務所ビルは滞在時間が短く、主にトイレ・手洗い・給湯程度なので、在勤者1人当たり60〜100L程度と少なくなります。さらに節水器具を使えばもっと減らせます。選択肢1は、節水器具を使った事務所ビルで「120〜150L程度」としていますが、これは標準値より多く、節水器具を使う前提とも矛盾するため不適当です。

ザックリ言えば、事務所ビルは1人60〜100L程度(住宅より少ない)ということです。事務所で100Lを大きく超える値は過大と判断できます。

覚え方

  • 事務所ビルの在勤者1人当たり1日給水量=60〜100L程度(住宅200〜350Lより少ない)
  • 飲用水30〜40%・雑用水60〜70%/給湯能力1号=1L/分を25℃上昇
  • レジオネラ対策=貯湯槽内を60℃以上に維持
Q.

事務所ビルの在勤者1人当たりの設計用1日給水量の目安は?

一般に60〜100L程度です(節水器具使用ならさらに少ない)。住宅(200〜350L程度)より少なく、120〜150Lは過大です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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