建築士試験 解説ノート

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令和6年度 一級建築士 設備 No.15を解説、排水槽の底部勾配に関する誤りを見抜くポイント

令和6年度 一級建築士 学科II(環境・設備)No.15は、排水設備等に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 排水再利用水の原水
  2. 排水槽の底部勾配
  3. 排水槽のマンホール
  4. 雨水再利用と量水器

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

排水槽は、汚水や雑排水を一時的にためる槽です。底部に汚泥がたまらず、ポンプの吸込みピットへ排水が集まるよう、底部の勾配は吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下とすることが定められています。

選択肢2は底部の勾配を「1/5以上」としていますが、1/5は1/10よりも急で、基準の範囲(1/15以上1/10以下)を超えています。急すぎるため不適当なんですね。緩すぎると汚泥がたまり、急すぎても適切でない、と上下限が決まっています。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 排水再利用水の原水に、手洗い・洗面器・給湯室からの排水のほか、厨房からの排水を利用することもできます。適当な記述です。
2 ×(不適当) 排水槽の底部の勾配は吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下とします。1/5以上とした記述は急すぎて基準範囲外で、不適当です。
3 ○(適当) 排水槽の清掃・保守点検のため、有効内径60cmの防臭密閉型マンホールを2か所設けるのは適切です。適当な記述です。
4 ○(適当) 雨水再利用の排水が下水道料金の対象となる地域で、雨水使用量を計測する量水器を設置するのは適切です。適当な記述です。

選択肢2の「排水槽の底部の勾配を1/5以上とした」という記述が誤りで、底部の勾配は吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下とします。

選択肢2のポイント

選択肢2は、排水槽の底部勾配に関する記述です。排水槽の底には、汚泥や固形物がたまりやすいものです。これを防ぎ、ポンプの吸込みピットへ排水と汚泥が自然に集まるよう、底に勾配をつけるわけです。

ただし勾配は緩すぎても急すぎてもよくありません。緩すぎると汚泥がたまり、急すぎると施工性や有効容量の面で不利になります。そこで吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下という上下限が定められています。選択肢2の「1/5以上」は1/10よりも急で、この範囲を外れているため不適当です。

ザックリ言えば、排水槽の底部勾配は1/15以上1/10以下(ピットに向かって)ということです。1/5のような急な値や1/20のような緩い値が出たら範囲外と判断できます。

覚え方

  • 排水槽の底部勾配=吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下
  • 排水再利用水=厨房排水も処理すれば利用可/マンホール=有効内径60cm・防臭密閉型
  • 雨水再利用=量水器で使用量を計測
Q.

排水槽の底部の勾配は、どの範囲とする?

吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下とします。緩すぎると汚泥がたまり、急すぎても不適切で、1/5以上は範囲を超えています。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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