建築士試験 解説ノート

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令和6年度 一級建築士 設備 No.20を解説、LEEDとWELL認証の取り違えを見抜くポイント

令和6年度 一級建築士 学科II(環境・設備)No.20は、環境・設備に関する総合問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. BELS(省エネ性能表示制度)
  2. CASBEE(環境総合性能評価)
  3. LEEDが評価する対象
  4. DR(デマンドレスポンス)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

LEEDは、米国発の建築物・街区の総合的な環境性能評価システムで、省エネルギー・水・資材・敷地・室内環境品質など幅広い項目を評価します。CASBEEの国際版的な位置づけです。

選択肢3は「人の健康やウェルネスに着目した」評価システムとしていますが、これはWELL認証(WELL Building Standard)の説明です。WELLは、空気・水・光・運動・快適性など、利用者の健康・快適に特化した認証です。LEEDは環境性能全般を扱うので、健康・ウェルネスに着目したとする記述は取り違えで不適当なんですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) BELSは、新築・既存建築物を対象に、エネルギー消費性能を第三者評価機関が評価・認証する制度です。適当な記述です。
2 ○(適当) CASBEEは、建築物や街区、都市などの環境性能を総合的に評価するためのツールです。適当な記述です。
3 ×(不適当) 人の健康やウェルネスに着目したのはWELL認証。LEEDは省エネ・水・資材等を含む総合的な環境性能評価システムで、不適当です。
4 ○(適当) DR(デマンドレスポンス)は、電力需要側が供給状況に応じて消費パターンを変え、電力需給バランスを調整する仕組みです。適当な記述です。

選択肢3の「LEEDは、人の健康やウェルネスに着目した、建築物や街区の環境性能評価システム」という記述が誤りで、人の健康・ウェルネスに着目したのはWELL認証です。LEEDは総合的な環境性能評価システムです。

選択肢3のポイント

選択肢3は、LEEDに関する記述です。建築物の評価制度には似た名前のものがあり、中でもLEEDとWELLはどちらも米国発で混同しやすいので、ねらいの違いを押さえましょう。LEEDは、建築物や街区の環境性能を総合的に評価する制度で、省エネ・水・資材・敷地・室内環境品質などを幅広く評価します。日本のCASBEEに近い位置づけですね。

一方のWELL認証は、その建物を使う人の健康・快適(ウェルネス)に着目した制度で、空気・水・光・運動などを評価します。選択肢3はLEEDに「人の健康やウェルネスに着目した」というWELLの説明を当てているため、取り違えで不適当です。

ザックリ言えば、LEED=環境性能全般/WELL=人の健康・ウェルネスということです。「人の健康・ウェルネス」というキーワードが出たらWELLと紐づければ取り違えに気づけます。

覚え方

  • LEED=建築物・街区の総合的な環境性能評価/WELL認証=人の健康・ウェルネスに着目した評価
  • BELS=省エネ性能を第三者評価・表示/CASBEE=環境品質(Q)と環境負荷(L)で総合評価
  • DR(デマンドレスポンス)=需要側が供給状況に応じて消費を調整
Q.

人の健康やウェルネスに着目した建築物の評価システムは?

WELL認証(WELL Building Standard)です。空気・水・光・運動・快適性など利用者の健康に着目します。LEEDは省エネ・水・資材等を含む総合的な環境性能評価システムで、別物です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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