建築士試験 解説ノート

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令和7年度 一級建築士 設備 No.12を解説、排煙ダクトの防火ダンパーに関する誤りを見抜くポイント

令和7年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.12は、中央管理室・空調配管シャフト・排煙ダクト・冷却塔の離隔に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 中央管理室の配置
  2. 空調配管用シャフトの配置
  3. 排煙ダクトと防火ダンパー
  4. 冷却塔と外気取入れ口の離隔

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

防火ダンパー(FD)は、ダクト内を火炎や煙が伝わるのを防ぐため、火災時に自動的に閉じる装置です。一般のダクトが防火区画を貫通する部分には設けます。

ところが、排煙ダクトは火災時にこそ煙を排出するためのものです。ここにFDを設けてしまうと、火災時にFDが閉じて排煙ができなくなり、本来の役割を果たせません。そのため排煙ダクトには原則としてFDを設けません。選択肢3は排煙主ダクトの床貫通部にFDを設けたとしており、不適当なんですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 中央管理方式の空調設備の制御・監視を行う中央管理室を避難階に設けるのは適切です。適当な記述です。
2 ○(適当) 空調配管用シャフトを各階で同じ位置とし、修繕・メンテナンス性を確保し天井裏の無駄を防ぐのは適切です。適当な記述です。
3 ×(不適当) 排煙ダクトにFDを設けると火災時に閉鎖して排煙できなくなります。排煙ダクトには原則FDを設けず、不適当です。
4 ○(適当) 冷却塔と事務室の外気取入れ口の離隔距離を10mとするのは、レジオネラ対策等の点で適切です。適当な記述です。

選択肢3の「排煙主ダクトが各階の床を貫通する部分に、防火ダンパー(FD)を設けた」という記述が誤りで、排煙ダクトにFDを設けると火災時に排煙できなくなるため、原則として設けません。

選択肢3のポイント

選択肢3は、排煙主ダクトの防火ダンパー(FD)に関する記述です。FDは火災時にダクト内を火炎や煙が伝わるのを防ぐため自動的に閉じる装置で、一般のダクトが防火区画を貫通する部分には設けます。

ところが排煙ダクトは火災時にこそ煙を排出するための設備です。ここにFDを設けると、火災時にFDが閉じて排煙できなくなり、本来の役割を果たせません。そのため排煙ダクトには原則としてFDを設けません。選択肢3は排煙主ダクトの床貫通部にFDを設けたとしており、ここが誤りです。

ザックリ言えば、排煙ダクトは火災時に働かせるもの=FDで止めてはいけないということです。「ダクト貫通部にはFD」の例外が排煙ダクトです。

覚え方

  • 排煙ダクトには防火ダンパー(FD)を設けない(火災時に排煙できなくなる)(一般ダクトはFDで止める)
  • 中央管理室=避難階に設置/空調シャフト=各階同位置で点検性確保
  • 冷却塔=外気取入れ口から十分離隔(レジオネラ対策)
Q.

排煙ダクトの防火区画貫通部に、防火ダンパー(FD)を設けてよい?

原則として設けません。排煙ダクトは火災時に煙を排出する設備なので、火災時に閉じるFDを設けると排煙できなくなってしまうためです。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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