令和7年度 二級建築士 学科II(建築法規)No.7は、固定荷重・積雪荷重・積載荷重・地盤の許容応力度など、構造強度と荷重の規定に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、建築基準法上、誤っているものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | モルタル塗の固定荷重は、実況によらない場合、仕上げ厚さ1cmごとに壁面積に200N/㎡を乗じて計算できます。正しい記述です。 |
| 2 | ○(正しい) | 保有水平耐力計算における地震時の応力度計算で、多雪区域では積雪荷重を考慮します。正しい記述です。 |
| 3 | ○(正しい) | 店舗の売場に連絡する廊下の基礎の構造計算用の積載荷重は、床面積に3,200N/㎡を乗じて計算できます。正しい記述です。 |
| 4 | ×(誤り) | 堅いローム層の短期許容応力度は200kN/㎡(長期100kN/㎡の2倍)。100kN/㎡は長期の値です。 |
| 5 | ○(正しい) | 屋根に雪止めがある場合は、雪が滑り落ちないため、勾配に応じた屋根形状係数による積雪荷重の低減を行ってはなりません。正しい記述です。 |
選択肢4は、堅いローム層の短期の地盤許容応力度を100kN/㎡とした点が誤りで、短期は長期(100kN/㎡)の2倍の200kN/㎡です。
引っかけの核心は、地盤の許容応力度で「長期」と「短期」の関係を押さえているかです。地盤に限らず、許容応力度は荷重の継続時間で長期・短期に分かれるんですね。
令第93条の表で、地盤の長期許容応力度が地盤の種類ごとに定められ(堅いローム層は100kN/㎡、密実な砂質地盤は200kN/㎡など)、短期はいずれも長期の2倍とされています。地震・暴風など短時間の大きな力には、地盤も一時的に大きな力を負担できる、という考え方です。選択肢4は、長期の値をそのまま短期としている点が誤りなわけです。
ザックリ言えば、地盤の短期は長期の2倍(堅いローム層なら短期200kN/㎡)ということです。表の長期値を覚え、短期は倍、と押さえましょう。
堅いローム層の長期許容応力度が100kN/㎡のとき、短期の許容応力度は?
200kN/㎡です。地盤の短期許容応力度は、長期の2倍と定められています。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月(条文は出題時点の建築基準法令に基づく)
正解:選択肢4(これが誤っている記述)
地盤の許容応力度(令第93条)では、堅いローム層の長期に生ずる力に対する許容応力度は100kN/㎡です。そして短期の許容応力度は、長期の2倍と定められています。
したがって堅いローム層の短期許容応力度は200kN/㎡です。選択肢4は短期を100kN/㎡(=長期の値)としているため、誤りなんです。