建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 法規
  4. 令和7年
  5. > No.8 構造強度(塀・基礎等)

令和7年度 二級建築士 法規 No.8を解説、補強CB造の塀の控壁(突出長さ)を見抜くポイント

令和7年度 二級建築士 学科II(建築法規)No.8は、石造・補強コンクリートブロック造の塀、木造の土台、RC造の配筋など、構造強度の規定に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、建築基準法に適合しないものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 石造(組積造)の塀の控壁の要否(令61条)
  2. 補強CB造の塀の控壁の突出長さ(令62条の8)
  3. 木造の土台を省略できる場合(令42条)
  4. 異形鉄筋の末端の折り曲げ(令73条)
  5. 補強CB造の臥梁の有効幅(令62条の8)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが適合しない記述)

補強コンクリートブロック造の塀の控壁は、長さ3.4m以下ごとに設け、その塀の高さの1/5以上を壁面から突出させなければなりません(令第62条の8)。

高さ2.1mの塀なら、2.1m×1/5=42cm以上の突出が必要です。選択肢2は40cmなので不足し、適合しません。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適合) 石造(組積造)の塀で高さ1.2m以下のものは、控壁を設けなくてもかまいません。高さ1.0m・厚さ15cmは適合します。
2 ×(適合しない) 補強CB造の塀の控壁は高さの1/5以上突出が必要。高さ2.1mなら42cm以上で、40cmは不足です。
3 ○(適合) 軟弱地盤の指定区域以外では、足固めを用いる等の場合、土台を設けなくてもかまいません。適合します。
4 ○(適合) 異形鉄筋は末端を折り曲げなくてよく、基礎ばりは折り曲げが必要な「はりの出すみ部分」から除かれます。適合します。
5 ○(適合) 補強CB造の臥梁の有効幅は20cm以上、かつ支点間距離の1/20以上。支点間距離4mなら1/20=20cmで、20cmは適合します。

選択肢2は、高さ2.1mの補強CB造の塀の控壁を壁面から40cm突出とした点が不適当で、高さの1/5=42cm以上の突出が必要です。

選択肢2のポイント

引っかけの核心は、補強コンクリートブロック造の塀の規定(令第62条の8)を数値で押さえているかです。地震時に倒壊しやすい塀は、規定がやや細かく定められているんですね。

補強CB造の塀は、① 高さ2.2m以下、② 厚さ15cm以上(高さ2m以下は10cm以上)、③ 長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出した控壁を設ける、④ 鉄筋を縦横に配置し基礎に定着、などが求められます。選択肢2は高さ2.1mで控壁の突出が40cm(必要な42cm未満)なので、③に適合しないわけです。

ザックリ言えば、補強CB造の塀の控壁は高さの1/5以上突出(高さ×0.2で判定)ということです。高さ2.1m×0.2=42cmと計算して、突出長さと比べましょう。

覚え方

  • 補強CB造の塀:高さ2.2m以下・控壁は高さの1/5以上突出・長さ3.4m以下ごと
  • 組積造(石造)の塀は高さ1.2m以下なら控壁不要
  • 異形鉄筋は末端の折り曲げ不要(基礎ばりは出すみの例外から除外)
  • 補強CB造の臥梁の有効幅=20cm以上かつ支点間距離の1/20以上
Q.

高さ2.1mの補強コンクリートブロック造の塀の控壁は、壁面から何cm以上突出させる?

42cm以上(高さの1/5以上)です。2.1m×1/5=0.42m。40cmでは不足します。

令和7年 二級建築士 法規 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 二級建築士試験 学科の試験 学科II(建築法規)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「法規」を過去問から整理しています。運営者情報

▼令和7年 二級建築士 法規▼

▼入口▼

Topへ >>