建築士試験 解説ノート

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令和4年度 二級建築士 計画 No.22を解説、給排水衛生設備に関する誤りを見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.22は、給排水衛生設備に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 給水栓における遊離残留塩素
  2. 自然流下式の排水立て管の管径
  3. 集合住宅の設計用給水量
  4. 雨水排水管と雨水専用管の接続(トラップます)
  5. 給水管のエアチャンバ

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

トラップますは、排水の臭気や害虫が建物側へ上がってくるのを封水で防ぐためのものです。分流式公共下水道の雨水専用管は、雨水だけを流す系統で臭気の心配がないので、敷地内の雨水排水管を接続する際にトラップますは不要です。選択肢4の「設置しなければならない」は誤りなんですね。

残留塩素・排水立て管・給水量・エアチャンバの記述は、いずれも正しい。雨水専用管への雨水排水管接続にトラップますは不要と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 水道水の給水栓における遊離残留塩素は、一般に0.1mg/L以上としなければならない。適当です。
2 ○(適当) 自然流下式の排水立て管の管径は、どの階でも最下部の最大負荷部分の管径と同一にする。適当です。
3 ○(適当) 集合住宅の設計用給水量は、居住者1人1日当たり200〜350L。適当です。
4 ×(不適当) 雨水専用管に雨水排水管を接続する場合はトラップます不要。「設置しなければならない」は誤り。
5 ○(適当) 給水管に取り付けるエアチャンバは、ウォータハンマによる水撃圧を吸収するために設ける。適当です。

選択肢4は、分流式公共下水道の雨水専用管に雨水排水管を接続する場合に「トラップますを設置しなければならない」とする点が誤りで、雨水専用管への接続にトラップますは不要です。

選択肢4のポイント

選択肢4は、雨水排水管を雨水専用管に接続するときのトラップますの要否についての記述です。臭気対策が必要かが論点です。

トラップますは、ますの中に水をためた封水で、下水道側からの臭気や害虫が建物・敷地側へ上がってくるのを防ぐ設備です。汚水や雑排水を流す系統では、この臭気対策が必要になります。

一方、分流式公共下水道では、汚水と雨水を別々の管で流します。雨水専用管は雨水だけを流すので、もともと臭気の心配がありません。そのため、敷地内の雨水排水管を雨水専用管へつなぐときに、トラップますを設ける必要はないわけです。選択肢4は「設置しなければならない」としていますが、不要なので誤りですね(汚水が混じる合流式や、汚水ますとの接続では話が変わります)。

ザックリ言えば、雨水だけの系統(雨水専用管)にはトラップます不要ということです。「臭気の出る系統かどうか」で要否を判断しましょう。

覚え方

  • 雨水専用管への雨水排水管の接続=トラップます不要(臭気なし)
  • トラップますは汚水・雑排水系統の臭気・害虫対策に用いる
  • 給水栓の遊離残留塩素=0.1mg/L以上/集合住宅の給水量=1人1日200〜350L
  • エアチャンバ=ウォータハンマの水撃圧を吸収
Q.

雨水専用管に雨水排水管を接続するときトラップますは必要?

不要です。雨水専用管は雨水だけを流し臭気の心配がないため、トラップますを設ける必要はありません。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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