令和7年度 二級建築士 学科I(建築計画)No.21は、節水形便器・単位給水量・給湯機・通気管・ガス漏れ警報器など、給排水衛生・ガス設備の問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | JISでは、大便器の洗浄水量6.5L以下が節水形とされています。適当な記述です。 |
| 2 | ○(適当) | 集合住宅の単位給水量は、居住者1人1日当たり200〜350L程度です。適当な記述です。 |
| 3 | ○(適当) | ガス瞬間式給湯機の20号は、流量20L/minの水の温度を25℃上昇させる能力を示します。適当な記述です。 |
| 4 | ×(不適当) | 通気管末端を窓・換気口から水平3m未満に設ける場合は、上端から600mm以上立ち上げます。「300mm以上」は不足です。 |
| 5 | ○(適当) | 空気より軽い都市ガスの検知器は、燃焼器から水平8m以内、天井面から検知器下端まで30cm以内に設置します。適当な記述です。 |
選択肢4は、通気管末端を窓等から水平3m未満なら上端から300mm以上立ち上げるとした点が誤りで、正しくは600mm以上です。
引っかけの核心は、通気管末端(大気開口)の位置の決まりを、数値で押さえているかです。通気管からは排水管内の臭気が出るため、窓や換気口に近いと室内へ臭気が入る恐れがあるんですね。
そこで、窓・換気口・出入口などの近くに通気管末端を設ける場合は、それらの上端から600mm以上立ち上げるか、または水平に3m以上離します。つまり「近い(水平3m未満)なら、高く(600mm以上)上げる」という関係です。選択肢4の300mmでは、この基準を満たさないわけです。
ザックリ言えば、通気の出口は窓から3m離すか、上端から600mm高く上げるということです。臭気を室内に入れない、という目的から数値を覚えましょう。
通気管の末端を窓の近く(水平3m未満)に設けるとき、窓の上端からどれだけ立ち上げる?
600mm以上です。あるいは水平に3m以上離します。300mmでは臭気が室内に入る恐れがあり不足です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)
通気管の大気開口部から出る臭気が、窓や換気口から室内に入らないように、開口位置には決まりがあります。窓・換気口の近く(水平距離3m未満)に設ける場合は、それらの上端から600mm以上立ち上げて大気に開放します。
選択肢4は「300mm以上」としており、数値が小さすぎます。水平3m未満なら600mm以上が正しいため、これが誤りなんです。