令和6年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.21は、給排水衛生設備に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ウォーターハンマー防止のため、管内の水圧や流速が著しく大きくならないようにします。正しい記述です。 |
| 2 | ×(誤り) | 上水と雑用水の受水槽を管で接続することは、弁で切り離してもクロスコネクションに該当します。「該当しない」は誤りです。 |
| 3 | ○(正しい) | 大便器のロータンク方式は、洗浄弁方式に比べて給水管径を小さくできます。正しい記述です。 |
| 4 | ○(正しい) | 雨水立て管は、排水立て管・通気立て管のいずれとも兼用してはなりません。正しい記述です。 |
| 5 | ○(正しい) | 掃除口は、排水横管の起点や配管長が長い横管の途中などに設けます。正しい記述です。 |
選択肢2の「弁で切り離せばクロスコネクションに該当しない」という記述が誤りで、上水と他系統の直接接続はクロスコネクションに該当します。
選択肢2は「上水受水槽と井水の雑用水受水槽とを管で接続し、弁で切り離すことは、クロスコネクションに該当しない」としていますが、ここが誤りです。上水と他系統を配管で直接つなぐことは、弁で切り離していてもクロスコネクションに該当し、禁止されているんです。
上水(飲める水)の配管に井水や雑用水など飲めない水の配管を直接つなぐと、断水時や圧力変動のときに汚れた水が上水側へ逆流して混入するおそれがありますね。間に弁を入れて普段は閉じても、閉め忘れや故障があれば混入が起きます。だから「弁があるから大丈夫」とはならず、直接つなぐこと自体が禁止なんです。両方使いたいときは、いったん大気に開放して受ける(吐水口空間をとる)など逆流を物理的に防ぐ方法をとります。
誤りの核心は、弁で切り離せば該当しないとした点です。上水と他系統の直接接続は、弁があってもクロスコネクションと押さえましょう。
上水受水槽と雑用水受水槽を管で接続し弁で切り離せば、クロスコネクションに該当しない?
いいえ、該当します。弁の故障や操作ミスで混入するおそれがあるため、直接接続自体が禁止されています。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月(出題時点の知識に基づく)
正解:選択肢2(これが誤っている記述)
飲み水である上水の系統と、井水(雑用水)などその他の系統を配管で直接つなぐことは、たとえ弁を設けて切り離していてもクロスコネクションに該当し、禁止されています。弁の操作ミスや故障で、雑用水が上水側に混入するおそれがあるからです。
選択肢2は「該当しない」としているので、ここが誤りなんです。上水と他系統の直接接続は、弁があってもクロスコネクションと押さえましょう。